3-叛逆の仕事術

やわらかい指針を持ち、アップデートする

人生の大きな目標というほどおおげさなものでなくても、ちょっとこうしておきたい、という指針的なものってありますよね。「人には親切にする」とか「締切に遅れないように」とか、そういうやつです。

それらは、具体的には一回一回の行動として立ち現れますが、実際はもっと抽象的な存在です。だから、タスクリストには記載できません。もちろん、「一日一回、誰かに善行をほどこす」というリピートタスクにしてもいいのですが、それはある種の変換であり、なんとなく最初に思っていた心の感じとは少し変わってしまいます。

本来のそれはもっと柔らかいのです。「こういう風にしたいな」という気持ちであり、タスク化してしまうと、途端に義務感が生じ始めます。

だから、タスクリストには打ち込まず、専用の保存領域を作っています。

よく目にするツールに置く

別にどこでもいいのですが、最低限自分が毎日目を通すツールが良いでしょう。私の場合は、Evernoteが筆頭で、Scrapboxがそれに続き、WorkFlowyがその後を追います。

WorkFlowyのポイントは、場所を固定できることです。新規項目を追加しようが、何かを編集しようが、常に最上位に項目をおいておけます。

ScrapboxでもPinを打つことで似たようなことが実現できますが、WorkFlowyと違って、ページを開かないかぎり中身が見えません。WorkFlowyは下位項目を開いておけば、トップを開くたびにそれが目に入るので、想起の効果は強いと言えるでしょう。

ただ、Scraoboxはページの上部がサムネイル的に表示されますし、カードサイズを大きくすればその表示量も増えるので、うまく使えば、Scrapboxでもいいかもしれません。

Evernoteの場合は、ノート表示領域での固定はかなり難しいので、思ったようには運用できないかもしれません。ショートカット欄に置いておく手もありますが、私は最近サイドバーを非表示にしてEvernoteを使っているので、この案は没です。

更新日時をはるか未来にする手もありますが、このノートは頻繁に編集されるので、手間が増えるだけです。むしろ、頻繁に更新されることを念頭におけば、更新日順に並べておけば、だいたいトップに近い場所に表示されるのでよしとする、という考え方もあるでしょう。

変える/変えられる

この指針の柔らかさは、「絶対的な命令ではない」点の他に、「容易に変わりうる」点にもあります。

だいたいこういう指針は、本やブログ記事を読んだり、自分の行動をふり返ったときに思いつくものです。が、その思いつきが、どれだけ機能するのかはわかりません。思っていたほどの効能が得られなかったり、そもそも非現実なことを書いていたりします。あと、いろいろな指針を持ってしまうと、指針同士で干渉してしまうこともあります。世の中には、極端なことを言って注目を集めようとする輩が後を絶ちませんが、そういう人間の発言をまともに受け取っていると、干渉が頻繁に起こります。

だから、この指針を「一度決めたことを達成するのが偉いのだ」などと考えて扱わない方が吉です。その決めたことがてんで間違っている可能性は山盛りですので。

だから、すぐに編集できるデジタルツールが望ましいですし、順番を変えられるアウトライナーなんかは最適です。あと、「もしかしたらこれを今度指針にするかもしれない」というネクスト指針’sリストみたいな場所もあるといいですね。あるいは、かつて指針だったものを保存しておくと、無益な新指針の設定が避けられるかもしれません。

で、それらのごちゃごちゃした指針から、当面の指針をとりあえずピックアップし、目に入る場所においておく。で、適宜見直して思い出し、あるいは手を入れて今の自分の気分に合わせていく。つまり、アップデートしていく。

そういうのが、やわからい進み方ではないかと考えます。

さいごに

まとめると、

・よく目にするツールに
・やわらかい指針を書き込んでおき
・適宜編集していく

の三点がちょっとしたコツです。

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