2-社会情報論

Amazonって、星三つでよくないかな

以前、「Amazonって、星いらなくないかな」という記事を書きました。

すいません。「いらない」は言い過ぎましたね。だったら、三つくらいでどうでしょうか。

たとえば、ミシュランガイドとかって、星一つ〜星三つですよね。で、星一つでもけっこう栄誉なわけです。これはつまり、ほとんどのお店は有象無象というか玉石混淆の石側である、という前提があって、じゃあ、その中から特別にすばらしいものをご紹介しましょう!というコンセプトでしょう。

旅行ガイドとかでも、「このお店はまずい」みたいなことが延々と書かれていても、ゲンナリしますよね。「いや、それはいいから美味しいお店を教えてくれよ」と。

スタージョンの第二法則は「どんなものも、その90%はカス(crud)である」ですが、そこまで言わなくても、数十万を超える本のうち、ほとんど本は(少なくとも自分にとって)面白くない本でしょう。が、仮に10%だとしても、これはもうとんでもない数があるわけです。それはもうアンビリーバボなくらいに。

だったら、全人類が持つ「書籍の情報を提供する」ためのエネルギーは、面白い本を探すために使われて欲しいとは思いませんか。私は思います。

そう考えると、本の評価は、「面白かった」「メチャ面白かった」「これを読まずに死ねるか」くらいの三段階くらいで、あとはもう全部無星でいいんじゃないですかね。そもそも5段階評価の星1つと2つの差ってなんですかね。その違いって「買いたい本を探している人間」にとってどれだけ重要ですかね。

もちろん、Amazonのカスタマーレビューは権威ある存在からの評定ではなく、消費者の「集合知」なので、目指している方向はまったく違う、という見方はできるでしょうし、それは正しいとは思うのですが、レビューが数個集まったくらいではそれは集合知とは呼べず、単なる個人の感想でしかない上に、そもそも本とは、もっと言えば読書とは個別的な体験以上のなにものでもないので、「本の平均的な評価」なんて、まあ、だいたい、ほとんど、役には立たないのではないでしょうか。
※もちろん役に立つ場合もあるので、それが話をややこしくするわけですが。

それよりも、まず高評価があり、その高評価を支える記述があり、それを読んで買い手が判断材料にする、くらいがちょうど良い気がします。

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