ちょっと興味があったので、Scrapboxのページを、EvernoteのWebクリッパーでクリップしてみました。
ページの中身はどちらも同じで、タイトル部分のテキストがあまりにもでかすぎて見切れてます(横スクロールで表示はされます)。でもって、Firefoxは、ノートのタイトルがプロジェクト名とイコールになっていてほとんど使いものになりません。
ページ内にあるリンクに関しては、もちろんきちんと機能していて、Scrapboxの該当ページが開きます。まあ、そりゃそうですね。
でまあ、クリップするならChromeの方がいいな〜という結論になったのですが、それとは別の面白いことに気がつきました。
以下は試しにクリップしたもう一枚のノートです。
ページの内容、ではなくその下の「コンテキスト」に興味をひかれました。6つのノートが表示されています。
1月11日
この日は、翌日にインタビュー(する方)を控えていたので、その準備のための作業を行っていました。そのタスク名に反応してノートがピックアップされています。
Scrapboxでアイデアメモのリンクを惹起させる
シゴタノ!に投稿した記事の原稿です。この原稿内で、「インタビューにおけるトリム」を紹介しているので、それが反応したのでしょう。
【取材テーマと取材後の流れ】倉下忠憲様
とあるインタビュー(される方)の前説明のために頂いたPDFを保存したノート。
20111214インタビューについて – Google ドキュメント
とあるインタビュー(する方)の説明のために準備したGoogleドキュメントの内容をそのままクリップしたノート。
img690 セミナーアイデア出し
とあるセミナーのスライド作りのためのアイデア出しを行った紙のノートをスキャンしたノート。
ぱっとみたところ、「インタビュー」に関係する要素はまったくありません。しかし、いったんこのノートをエクスポートして中身を覗いてみると、OCRの結果的なところに「インタビュー」の文字が入っています。
私は、驚くくらい字が汚いので、こういう「誤スキャン」は結構起こります。自業自得です。
明日のインタビューについて
とあるインタビュー(される方)に関して頂いたメールをそのまま保存したノートです。
混ざり合う糸
こうしてみると、Evernoteに雑多に(良く言えば総合的に)情報を保存しているので、本当にいろいろな情報が引っかかっています。自分が準備した情報、自分が受け取った情報、自分用の情報、あんまり関係ない情報……。
もちろん、私はこのように情報が集まり、提示されることを期待してEvernoteにクリップを続けていたわけではありません。よって、ここには期待しない情報との出会いがあります。言い換えれば、自分が設定すらしていないコンテキストにおける情報との出会いがあります。偶有性はかなり高いと言えるでしょう。
で、大量に情報が集まるツールにおいては、やっぱりこのような提示のされ方が必要なのだと感じます。自分が文脈設定するだけでなく、コンピュータが「いい感じ」に情報を提示してくれる機能。数万のノートから、「ユーに、ナウ必要なノートは、これじゃね?」と提示してくれる機能。
自分の文脈設定と、そうした機械的提示の二本の糸があれば、シグナルとノイズがイイカンジに混ざり合うのではないでしょうか。そんな風に感じます。
ぜひともEvernoteさんには、こちらの方向で進化していって欲しいと願う今日この頃です。
▼こんな一冊も:
シーアンドアール研究所 (2016-02-26)
売り上げランキング: 57,158
売り上げランキング: 59,878
売り上げランキング: 3,716
▼7月24日発売予定:
シーアンドアール研究所 (2018-07-24)
売り上げランキング: 126,004