Scrapboxとプルリクと

先日以下のようなScrarpboxページを書いた。

ゴミ屋敷化現象 – 倉下忠憲の発想工房

橋本商会」にあった、「ゴミ捨て場」というページタイトルは、「ゴミ屋敷化現象」と言い直せるのではないかと思って書いたページだ。

で、ふとおおもとのページを覗いてみると「ゴミ屋敷化」に名前が変わっていた。

この感覚をどう表現して良いのかはわからないが、たぶん「プルリクエストがマージ」された感じが一番近いのではないか、と推測する。もちろん私は誰かにプルリクエストを送ったことがないので、本当のところはどうかはわからないが、なんとなく近しいような印象を受けている。

これもまた、『Scrapbox情報整理術』であげた、「知のコラボ」というか、記述知の重なりによる融合知と呼べるだろう。

もともと、そういう現象(ゴミ屋敷化)はそこにあるわけだから、あとはそこにどんな名前をつけるかであり、その概念の所有権を巡る争いに意味はない。少しでも精度のよい、あるいは通りのいい名前が設置できれば、皆がハッピーになれる。そういう感覚がある。

言い換えれば、ここでは「誰のもの」という境界線はあんまり濃くない。究極のアウトプット至上主義というといささか言葉は強いが、それでも、それに近しい感覚はある。その辺が、たぶん、現在のブログ(あるいはnote的なもの)が目指しているものとの差異なのかもしれない。

ただ、本稿で言いたいのはそこではない。ポイントは、ScrapboxはページタイトルがURLになっていながらも、上記のようにページタイトルが変わっていても、きちんと私のページからのリンクが生きている、ということだ。この点が大きい。

もしそれが不可能であれば、「橋本商会」の家主の方は、ページタイトルを変えるのに0.35秒くらいの躊躇を覚えられただろう。みすみすリンクを殺すのにためらいを覚えるのが、ネット世代というものである。

が、Scrapboxでは気にしなくてもいい。一度アクセスが通っていれば、タイトルを変えてもきちんとルートをつなげてくれる。

It’s Cool.

上記のような話って、本当に地味だし、その効果のほどは私がいま目一杯力説しても伝わらないだろうと思う。でも、そういう心理的な抵抗値が少ないことで、知の交流と改善が進んでいくんだ、ということだけは力一杯言い放っておきたい。

今起きつつあるのは、まったく新しい現象であり、ある意味でひどく古く懐かしい現象なのである。

それがどう転んでいくかは、まだぜんぜんわからない。でも、個人的にはウキウキしている。

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