知識をリンクでたぐり寄せる〜Scrapboxにおけるメモのリファクタリング実践例2〜

ページを記述した。

記述中に追加したいものが頭に思い浮かんだのだが、『ファスト&スロー』に書いてあった、としか思い出せず、具体的なページタイトルが出てこなかった。なので、とりあえず、その段階でわかる範囲のことを書いて、先に進んだ。

完成後、署名をリンクにした。

すると、下に関連ページが表示される。

あった。そうだ、「説得力のある文章を書くには」だった。ページを覗く。

おそらくキーワードとなるのは、「認知容易性」であろう。さっき私が言いたかった言葉は、ようするにこれなのだ。なので、リンクにしておく。

でもって、元のページに帰って記述を追加する。

これで、『ファスト&スロー』を経由しなくても、「認知容易性」で二つのページがつながった。よしよし。

でも、まてよ。「認知容易性」がはたして私が用いたい概念だろうか。もちろんそれは辞書的には必要だが、私がよく使うのは、それよりも少し大きな粒度ではないだろうか。そこで、リンクの幅を変えてみる。

でもって、その中身を記述する。

これで問題ない。今後、[認知容易性]か、[信頼」でページリンクを作ろうとすれば、上記のページが提案(サジェスト)される。次の私が思い出す言葉はそれらだろうし、そうでなくても『ファスト&スロー』にさえたどり着ければなんとでもなる。

ここでのポイントは、上記のようなリンク・本文・ページタイトルの再編を通じて、私の知識が整理されていることである。言い換えれば、私の脳内のネットワークが、上記のような操作によって(ほとんど確実に)変化、ないしは強化されている、という点だ。

私はリンクをつなげる過程でページを読み直し、その内容を想起した。でもって、それを別の知識に紐付けた。たしかに、私の頭が働いたのだ。

もしこれを勝手にコンピュータがやってくれても、私の頭の中は何も変わらなかっただろう。wikipediaのページを、私以外の誰かが書いても、私の頭には何の変化も訪れない、というのと同じである。

知識を貯めるだけでなく、使う。保存する過程で、記述する過程で、別の知識を利用する。その点が大切であり、Scrapboxが強力に支援してくれる知的活動でもある。

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