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カエル/ダークオーシャン/ゲームのルール

カエルの善意

カエル「わあ、広い池だ。とっても泳ぎやすい。そうだ。こんなすんばらしい池を僕だけが知っているのはもったいない。みんなに知ってもらおう。お〜〜い、みんな〜〜、ここに広い池があるよ〜〜」

ここでニュースの時間です

アフィリエイト、広告主の責任重く 消費者庁が追及  :日本経済新聞

消費者庁が「アフィリエイト」と呼ばれる成果報酬型のネット広告について、広告主の責任を問い始めた。6月には広告主に対応を求める初の措置命令を出した。景品表示法はアフィリエイトの発信者の取り締まりを想定しておらず、広告主を通じて消費者の保護を目指す。産業界は広告内容に一段と目配りを迫られそうだ。

医師と詐称しブログで健康食品を販売していた男性、現在の胸中を語る「将来への備えが…」

「内科医 工藤」を名乗る人物が運営する「医師が教える長生きのための食事術」というブログが9月26日までに閉鎖された。この人物は“医師の私が解説”“癌に効く”などとして、健康食品を紹介していた。

イノセントな喜び

自分が知っていることや調べたことをネットに書き、それが誰かの役に立つというのは本当に不思議で嬉しい体験である。まさに2.0的な世界観がする。

そのような動力で、さまざまネットの情報発信は行われてきたように思う。

もちろん、人間が複雑であるように、人間の動機もまた複雑である。優越感を感じたり自己満足だったりといろいろな要素はあると思う。でも、知が共有される喜びは何かしらあっただろうし、だからこそ、ある種のゲームが(つまりはルールが)働いていたのだと思う。

脆い市場

市場では、儲けられる機会が追求される。

そしてそのすべてが善性に満ち、ルールの精神を遵法しようというものにはならない。

不道徳な見えざる手
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その時点でのルールで黒にならないギリギリのグレーまで追求するプレイヤーは必ず出てくる。もしルールが(つまり規制が)想定されていなければ、あっという間にレモン市場ができあがる。

それが市場というものだ。

悪貨は良貨を駆逐する。彼らはルールを無視するが故に常に効率的である。高利益的である。

市場というのは、そういうものだ。規制に触れない限りにおいて、利益を追求することが善になるゲームなのである。

歩合制

あなたが歩合制で働いていたとしよう。

Aのものを売れば、あなたには50の利益が手に入る。
Bのものを売れば、あなたには100の利益が手に入る。

でも、どちらも効果は同じだ。さて、どちらを売るか。

自分が億万長者な場合と、明日食べるご飯に困っている場合の2パターンで考えてみて欲しい。

青は赤く濁り、やがては黒に染まる

めちゃくちゃ儲かっている企業は、わざわざ悪事に手を染める必要がない。ぎりぎりグレーなところを攻める必要もない。ばれたときのリスクが大きいからだ。

ようするにきわどい状況に置かれている主体が、きわどい行為に手を染める。リスクとリターンが釣り合うからだ。あるいはプロスペクト理論を持ち出してきてもいい。状況がマイナスであれば、ハイリスクハイリターンな選択を好む。

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つまり、ある市場でうまく立ち回るのが難しくなるほど、つまりレッドオーシャン化してくるほど、グレーなプレイヤーが増えてくる。もちろん、そこから黒化する人も出てくる。

WEBの法則

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趣味と仕事

あることを趣味でする。実に気楽だ。

それが仕事になる。そうなると重さが出てくる。それは誠意や責任となって表出する限りにおいてうまく働く。そういう表出が長期的なゲームプレイにおいて有用に機能すると周知されている限りにおいて系はうまく保存される。モースが『贈与論』で示していることの一部はそういうことであろうし、ユヴァル・ノア・ハラリが『サピエンス全史』で語る物語(あるいは虚構)がもたらす機能もそういうことである。

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個々人の認識の問題ではない。共同幻想として、そこでどんなゲームが行われているか、という認識が大切なのだ。

あることが仕事になり、それをするだけでなく、それをしなければ生活が立ちゆかなくなり、さらに切れる手札がなくなってきたときに、どうなるか。ゲームの質が変わってしまう。

再びカエル

カエル「おかしいな〜〜。なんでこここんなに狭くなってしまったんだろう。おい、今ぶつかったぞ。きちんと謝れよ。おい、押すな、押すなって。ここは僕の居場所なんだから」