0-知的生産の技術

メモの切り口は複数設定できる

以下の記事を読んだとき、メモ魔の心が動いた。

気まぐれな報酬が人の心をつかむ | シゴタノ!

そこで書き留めた。

ふと気がつく。別の書き方もできるな。

たいした違いではない。記事を読んで思い浮かんだことをメイントピックにし、そのrelationとして記事及び引用を提示するのか、記事をメイントピックにし、そこで思い浮かんだことをrelationとして提示するのか。その違いである。

その違いが、たいしたことがないからこそ、困る。どちらでもいいというのは人に判断を突きつける。そして、メモは混乱する。

これがもし「記事をメイントピックスにした方が抜群にいいですよ」という話なら実行は簡単だ。その通りにすればいい。しかし、「どちらにも長所があって、使いどころによって分けましょう」となると困る。どっちにすればいいんだろうと、いちいち考えなければならない。

特に、それぞれのメモの作り方の経路が異なると厄介だ。

Evernoteであれば、記事をメイントピックにする場合はWebクリッパーを使い、そこにコメントを書き込む形になるだろう。逆に、感想をメイントピックにする場合は新規ノートを作成し、そこに記事のURLを貼り付ける形になるだろう。つまり、メモする段階で、どちらをメインにするのかを決定しなければならない。

Webクリッパーでクリップするときに、(必要があれば)そのタイトルを感想にすればいいのでは?

「えるしっているか Webクリッパーは タイトルが変えられない」

キメラ・メモ

もう一度言うが、どちらをメインに据えるのかは、別にどちらでもいい。

一応他に保存されているものが、記事メインになっているならそれに揃えた方がいいだろうし、そうなっていないならそちらに揃えた方がいい、ということは言える。しかし、混在しているなら?

It’s ややこしい。

実際のところ、最初に提示した私のメモは、複数のメモの融合なのである。キメラとか鵺みたいなものだ。だから、注視するポイントを変えれば、別のものに見えてくる。

そうすると、望ましいのは、個々の要素が独立していて、かつ関連的に組み合わされている状態だ。そのほうが私の脳には馴染みやすい。そして、個々の部品を作りかえても、その関連性のネットワークが崩れないとよりよい。

マージ・メモ

ということを考えていたら、別の問題も思いついた。

上は、一つの記事から二つ以上のメモが発生するというパターンだったが、二つ以上の記事から一つのメモが発生する場合もある。

この場合は間違いなくWebクリップからはスタートできない。そうなると話は簡単である。しかし、私はこのページを書いているときに思ってしまったのだ。個々の記事のページも作っておくべきではないか、と。

なぜなら、それぞれの記事もまた、最初のパターンのように別種の感想を想起するだろうから。

そう。ここで話が一つにまとまる。

一つの記事は、複数のコメントを発生させうる
一つの記事は、別の記事とからめてコメントを発生させうる

そのような多様なコメント(メモ)群をつなぐのがその記事なのである。その意味で、その記事は独立的にも保存されておくべきだろう。で、複数のコメントの中にrelationの形でその記事が出てくればいい。さらに、その記事がハブとなり、コメントとコメントをつなげられればなおさらいい。

この形であれば、「メイントピックをどれにするか?」という悩みからは解放される。すべてがメイントピックになるからだ。

もちろん、一カ所しか出てこない・関連性を他には持ち得ないものは、どこかのページのサブ・トピックスであっても全然構わないだろう。そうでないと、メイントピックが溢れかえってしまうし、使いづらさが増すことも考えられる。

だからこそ、Scrapboxは記述から始めた方がいい。記述にしてリンクにしたくなったら、それがリンクしどきである。

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