7-本の紹介

書評 知的生産のためのすごい!仕事術(晴山陽一)

知的生産のためのすごい!仕事術 (青春新書インテリジェンス)
知的生産のためのすごい!仕事術 (青春新書インテリジェンス)
青春出版社 2008-06-03
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おすすめ平均 star
starちょっと鼻につく
star知的生産における無意識の役割

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著者の晴山陽一氏は英語学習関係の本を70冊以上も書いておられる方である。ここ数年では毎年10冊ペースで新書を書いているというその精力的な活動には目を見張る。

本書p6ページで著者は強く強調している

Be original!

と。人のまねはするな!独創的たれ!という教訓は著者のモットーでもあるらしい。そのような著者がいかにインプットやアウトプットを行っているのか。仕事の管理を行っているのかを解説している。

ただ、体系的に技術がまとめられている、というよりは仕事に関するエッセイをまとめたもの、という雰囲気が強い。最近のハック系のよく練られた構想を意識して読むと読みづらいだろう。

おもしろいのは、著者がいかに計画をコントロールしているか、というところだ。p59より引用する。

私は一切手帳は使っていない。カレンダーにもほとんど書き込みはない。自分でも複雑な予定をどうやってこなしているのか、不思議になる時がある。

著者自身がうまく理解していないのだから、これを読んだ読者が「手帳フリー」の状態にたどり着けるはずはない。
しかしながら、世の中にはそれでも仕事をきちんとこなしている人がいるのを知る事ができるのは「手帳」について考える上で重要なポイントになるのだろう。

ちなみに、著者は手帳なのでデットラインを管理するよりは、スタートラインを重視しているようだ。しかしそれがどのような仕事術なのかは具体的ではない。

印象的だったのはデットラインに縛られた人を予定通りの行動しかできない人だと言った上での次の発言だ(p60)

本来は、予定自体をクリエートしていかなくてはならないのだ。

手帳は時間を管理するよりも、自分の予定を作り出すためにある、というのは私自身も賛成できる考えだ。最低限必要な予定は押さえておいて、残りの部分をいかに使うかがクリエイティブな時間の使い方、ということになる。

それを意識すれば自ずと手帳の使い方や時間の使い方が変わってくるのではないだろうか。

こういった仕事の進め方以外にも、脳の状態にあわせて仕事をする、とか読書法などが解説されている。
が、構成的にHowTo本ではないので、読んでそのまますぐ使える、というようなものではない。
著者の仕事に対する観点、哲学から自分に得るものを抽出する作業が必要なのは、読む前から意識する必要がある。

GTDやらライフハック系の仕事術に飽きてきたならばこういった別の視点から仕事術について考えてみるのも面白いのではないだろうか。

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