二人の人間がいるとしましょう。
そして、その間に一歩分の距離が空いていたとします。
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こういうとき、一番良いのが互いに半歩ずつ歩み寄ることです。
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これで距離は縮まりました。
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数学的に考えれば、互いの半歩ずつの歩み寄りは、一者の一歩の歩み寄りと等価に思えるかもしれません。
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でも、実際はそうではないのです。
だって、考えてもみてください。急にぐいっと近づいてこられたらどうなります。ちょっと逃げたくなりますよね。
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これでは距離が残ります。場合によって、永遠に詰まらないかもしれません。
だから、互いに歩み寄るのが良いのです。
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そもそも人によって、一歩の距離は違います。
歩幅が小さければ結局距離は残りますし、大きすぎれば相手にぶつかります。
だから、互いに、なのです。
相手のことを見て、少しずつ互いに距離を詰めていく。結局のところ、対話というのはそのような行いなのでしょう。
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言う間でもありませんが、「自分は半歩歩み寄ったんだから、あなたも半歩歩み寄るべきだ」と主張するのは、詰め寄りすぎです。
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