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2018年の<びっくら本> #mybooks2018

Posted on 2018 年 12 月 24 日 by Rashita

さて、今年読んだ本のなかで、「頭をガツンとやられた一冊」を紹介しましょう。

順不同、百花繚乱でまいります。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

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Dustin Boswell Trevor Foucher
オライリージャパン
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職業的コード書きではありませんが、たいへん役立ちました。まだ綺麗なコードは書けるようになっていませんが、「なにをどうしたらいいのか?」「なぜそうなのか?」については掴めた気がします。でもって、文章を書くこととコードを書くことの類似点や相違点も気になり始めました。

SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法
SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法

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ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー ブレイデン・コウィッツ
ダイヤモンド社
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THE・有用。小さな企業なら会議の進め方が抜本的に変わる本ではないでしょうか。あと、発想法の本として読んでも面白いと思います。

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術
発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

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KADOKAWA / 中経出版 (2018-05-25)
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THE・実用。理想的なビジネスパーソンの近づくための仕事術ではなく、なんとかまっとうにやり遂げるための仕事術(ライフハック)です。そうです。そういうのが必要なのです。

知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略
知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略

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堀 正岳
KADOKAWA (2018-11-24)
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短期的な有用性が実用性が強く語られる現代社会の中で、本書のようなメッセージを打ち出す本が、堂々とビジネス書コーナーに並んでいること自体を言祝ぎたくなります。教養主義時代の生活と、現代IT時代の生活のハイブリッドとも言えますし、アカデミック的な生活とブログ的な生活の結節点とも言えます。

アウトライン・プロセッシングLIFE: アウトライナーで書く「生活」と「人生」
アウトライン・プロセッシングLIFE: アウトライナーで書く「生活」と「人生」

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(2018-06-27)
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新しいタイプの実用書と言えるかもしれません。日々をなんとか生きることと、人生という大きな舞台を生きること。それを乖離させず、かといって単純化して合一させないためのノウハウです。自己啓発に近接しながらも、そこに嵌りきらないという、ギリギリのラインが保たれているのが魅力的です。

人を伸ばす力―内発と自律のすすめ
人を伸ばす力―内発と自律のすすめ

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エドワード・L. デシ リチャード フラスト
新曜社
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誰かに何かを教え、導く人間なら最低二回は読みましょう。「自分の人生」といったものに実存的不安を感じている人も、新しい風を吹かせられるかもしれません。人はパンだけを食べて生きているわけではありません。ときに他者からの規範や期待を吸い込んで、しかしうまく消化できずに生きていくことがあるのです。

知ってるつもり――無知の科学
知ってるつもり――無知の科学

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スティーブン スローマン フィリップ ファーンバック
早川書房
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行動経済学が明らかにしたように、私たちは多くのバイアスを抱えています。にも、関わらず私たち人類は月にロケットを飛ばし、質量をエネルギーに変換し、わけのわからないくらい細かい精度でネジを作ったり、100年かかって数学の謎を解き明かしたりします。なぜ、そんなことができるのか、という視点から、人間の知性(知能)にアプローチした一冊です。まあ、面白いです。

あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠
あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠

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キャシー・オニール
インターシフト
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IT大好きっ子であればあるほど、本書は一度目を通しておいた方がよいでしょう。ITリテラシーでたしかな立場を得ている人からは見えないところで起きている現象が指摘されています。でもってこれは、「人間はデータと等価でしかなのか?」という現代的な問いにもつながっていると思います。

好き嫌い―行動科学最大の謎―
好き嫌い―行動科学最大の謎―

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トム ヴァンダービルト
早川書房
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私はいろいろなものに好みがありますが、それってなぜなのかはうまく説明できません。いや、理由を述べることはできるのです。でも、それは言いつくろいというか、その場しのぎというか、後付けというか、説明のための説明という感じです。好き嫌いの感情って、本当に微妙で、扱いが難しいものなので、「ほら、これが好きなら、これも好きだろう」とアルゴリズムで安易に決めてもらいたくはありません。

文系と理系はなぜ分かれたのか (星海社新書)
文系と理系はなぜ分かれたのか (星海社新書)

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隠岐 さや香
講談社
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非常に丁寧に、文系と理系の発生を読み解いていきます。その視点は、我々は知をどう分類し、どう扱ってきたのか、という雄大な視点にもつながっていきそうです。一方で、日本の日常社会で使われる「文系」という言葉は、「数学が苦手な人」くらいのニュアンスであることも多く、そこでも混乱が生じているのではないかと危惧します。

覇剣の皇姫アルティーナI (ファミ通文庫)
覇剣の皇姫アルティーナI (ファミ通文庫)

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KADOKAWA / エンターブレイン (2017-06-01)
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たまたま一巻を読み、そのまま全巻買いそろえました。昼行灯的な軍略家(ヤン・ウェンリーとか、イクタ・ソロークとか)が好みなら、フィットするかと思います。あと、純ファンタジーです。異世界要素も、SF要素もありません。

世界の果てのランダム・ウォーカー (電撃文庫)
世界の果てのランダム・ウォーカー (電撃文庫)

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KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2018-04-09)
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短編の連作で話が進んでいくSFファンタジーもの。文化レベルの差異という舞台設定でSF/ファンタジー感が演出されています。特に強い萌え路線でもなく、他の既存の路線にも寄せていない、という点で、「ああ、こういうのもありなのか」と関心しました。

異セカイ系 (講談社タイガ)
異セカイ系 (講談社タイガ)

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名倉 編
講談社
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パンクロックです。文体がではなく、跳ね方が、ということですが。セカイ系であり、異世界系であり、そのどちらでもない世界。創造(想像)する私が、創造(想像)されるとき、世界は無限回廊に閉じ込められ、どの世界からも優位性はなくなります。そこで屹立するために必要なものはなにか。

服従 (河出文庫 ウ 6-3)
服従 (河出文庫 ウ 6-3)

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ミシェル・ウエルベック
河出書房新社
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不穏なタイトルですが、内容も不穏です。自由からの逃走です。しかも、知的な人間がころっと転びます。むしろ、頭の良い人間だからこそ転ぶのです。単に、平和なときにはそれが見えてきにくいだけであって、怪しいサプリメントを紹介するアフィリエイターを笑うことなどできません。

【Amazon.co.jp限定】ハロー・ワールド(特典: オリジナルショートストーリー データ配信)
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藤井 太洋
講談社
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希望。本書について何かを言うならば、この二文字に集約できるかもしれません。新しい世界の到来と、そこへ踏み出す勇気。そうした作品内容と共に、ヒロイックではない、力強くまた弱い主人公という本作の在り方が、一つの希望と言えるかもしれません。僕らは、ヒーローにならなくなって、生きていていいんだ、という意味で。

というわけで、ホイップクリームのように絞りに絞って紹介してみました。今年はなんとなく、非ヒーローな年だったと言えるかもしれません。

できるビジネスパーソンではない、知的教養文化人ではない、自己啓発達人ではない、絶対的創造主ではない、命をかけて大義をまもるわけではない。そういう在り方が肯定されつつあるのだとしたら、それはとても素晴らしいことだと思います。

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