エラーを吐いて止まらない僕ら

偉人メソッドとの距離感

ある種の「組み」のようなものなのです。

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「目標」の研究
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トップダウンでもボトムアップでも、結局は間違うことがある。しかし、悲劇はそこにあるのではなく、間違っていても人間は生き続けることができる、ということ。プログラムのようにエラーを吐いて止まることがありません。だから、そのまま無理を続けてしまう。無為を続けてしまう。希望を信じ、自分が見たいもの以外のものを無視し、ときには自分を洗脳してまで、それを続けてしまう。

おそらく、そういうことでしか成し遂げられないことはあります。不完全で不合理な人間を捨て去ることでしか、達成できない偉業というのはあるのでしょう。でも、それを人間のデフォルトにしてしまうのは、やっぱり違っているでしょう。それはぜんぜん人を幸せにしないと思います。

普通の人間のための方法。凡人が、凡人らしく、でも少しはマシに生きていく方法。そのために、偉人メソッドは参考になります。でも、それに取り込まれる必要はありません。

人間って、基本的にくだらなく、愚かな生き物です。でも、未来を向いて進むこともできるし、過去を悔やむこともできる。目標とか振り返りって、その力を少しだけ発揮させやすくするためのものです。でもって、その少しだけでも結構な違いが生まれます。でも、そうしてエンパワーメントされても、人間が基本にくだらなく、愚かな生き物であることは変わりません。

その点を、あたかも存在しないかのように振る舞うのは、ひどい誤謬であり欺瞞であり、傲慢ですらあります。もちろん、そうして振る舞わないと達成できないことはあるのでしょう。それもまた、人間の愚かさではありますし、無視することはできません。

「win-winを考える」。実にすばらしいことです。でも、「win-winを考えられない自分はダメだ」となったら、さすがにそれは教条主義が過ぎるのではないでしょうか。そして、煌々と輝く理想や美徳には、そうしたものを引き起こす可能性がいつだって付きまとっています。だから、付き合い方には注意が必要です。

私は著名な自己啓発書が語ることはもっともだと思います。感心もしますし、共感もします。否定したい気持ちはまったく湧いてきません。でも、そこに書かれていなこともあるよな、と思います。で、人間というものは、そうして書かれていなことも含めての存在です。

だから、敵対していがみ合う必要はありません。うまく補完していければGoodです。もちろん、それが簡単にできないのもまた、人間なわけですが。

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