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頭の中の「もやもや」を外に追い出す手順

Posted on 2019 年 1 月 7 日 by Rashita
Tag:
  • GTD
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step1:白紙のスペースを用意する

まず、空っぽのスペースを準備します。ツールは何でも構いません。今回はクラウドアウトライナーの「WorkFlowy」を使っていますが、テキストエディタでもScrapboxでもEvernoteでも、アナログのノートでも結構です。十分に記入するスペースが確保されるなら、ツールは問いません。使いやすいもの、普段使い慣れているものを使いましょう。

あと、多少まとまった時間も必要です。さすがに二時間とかは必要ありませんが、細切れ時間では十分に脳内を探索できないので、30分程度は確保しておきましょう。

step2:気になっていることを書き出す

用意したスペースに、「気になっている」ことをひたすら書き出していきます。方法は二つあります。

  • 個条書き方式
  • フリーライティング方式

どちらの方法が良いのかは向き不向きがありますし、状況によっては同じ人でも合う合わないがあるかもしれません。

とりあえずやり方は名前のままです。個条書き方式では、個条書きで「気になること」を書き出していく。フリーライティングでは、思いつくままの文章の形で書き出していく。のちのちの処理を考えると、個条書き方式の方が楽チンなのですが、何が気になっているのか自分でもよくわかっていない、というような状態のときはフリーライティング方式が適しています。

一応ガイドラインをひいておくと、気になる対象が具体的にいくつも浮かび、それをどうにか処理したいと考えているときは個条書き方式、なんだかよくわからないけど落ち着かない・不安が強いときはフリーライティング方式が良いかもしれません。とは言え、これはあくまで参考なので、実際に行う際は自分で見極めてください。

step3:関連していることを掘り下げる

人間の意識の表層に上がってくるものは限られています。めちゃくちゃ狭い池の湖面に浮かぶ魚のようなものです。で、その魚は連想によって、次々と釣り上げていけます。

自分が書き出した項目について、「だとしたら、〜〜はどうだろう?」的思考を働かせてみてください。

私は「R-styleのテーマ変更」と書き出したときに、「そうだ、R-styleで他にやりたいことは何かなかったっけ?」と考えて、「そうだ、R-styleのカテゴリを統一して、タグをもっと付けるようにしたかったんだ」と思い出し、そこからタグつながりで、「Evernoteのタグを整理しておきたい」ということも想起しました。

このようにして自分の脳内を探索し、「気になっていること」をdiggingしていきます。

step4:処理する

たぶん、一通り書き出すと、スッキリした気分が味わえると思います。それはそれで心理的報酬の一つですし、ストレス緩和にも役立ちますのでしっかり享受しておきたいところですが、一つの罠でもあります。

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上の本にもありますが、こうしたリストを作っただけで満足してしまいがちなのです。でも、単にリストを作っただけで、何も行動は起こせていません。「満足感」を感じたいだけ、というならばstep3まででOKですが、そうでないなら何かしらの処理が必要です。

具体的には書き出した一つひとつの要素に対して、「これは何か?」「自分はこれをどう扱うか?」を吟味していき、それに応じた処置を行います。

case1:タスク化

具体的にやるべき行動ならば、タスクリストに加えます。私は、その日できることならば(そういうことも「気になること」として書き込んでいるわけです)、その日のタスクリストにそっと書き込みます。

「一日のタスクリスト」とは違った形のタスクリストを運用しているならば、適宜そうしたものに放り込むのもよいでしょう。

case2:スケジュール化

「明らかにこの日付に、これをやらなければだめ」というものはカレンダーに登録します。同じように「明らかにこの日付に、これを思い出さなければだめ」というものもカレンダーに登録します。

case3:プロジェクト化

項目が、実際に取れる具体的な行動ではなく、複数のアクションを要するものならば、その項目をプロジェクトとして扱います。たいていは、一日で完結するものではなく、数日のスパンを要するような「気になること」です。

ここで必要なのは、二つの判断です。「そこで必要な行動はどのようなものがあるか」「その実行は、今の自分にとってどれくらい切実か」。前者も大切ですが、後者がもっと大切です。なにしろ、日常生活は既存のルーチンとプロジェクトで埋められているので、たとえ「気になる」プロジェクトであっても、新しく追加するのは簡単ではありません。

で、切実でないものは、保存しておいてときおり見返せるようにしておくくらいでよいでしょう。そうでないものは、どうにかして日常にねじ込んでいく方策を考えます。

case4:ルーチン化

毎日ちょっとずつ進めたいこととか、気をつけておきたいことは、ルーチン化します。

方法は二つあって、テンプレートに混ぜ込むか、定期リマインダーを設定するかです。

私は、一日のタスクリストをテンプレートから作成していますが、そのテンプレートに「ルーチン化」したいものを放り込めば、毎日その情報が複製されるので、私の行動に影響を与えます。

同様に、自分宛のメールや、普段目にする場所に付箋などを貼っておくことでも、「気をつけておきたいこと」を自分に通知することができます。

case5:ネタ帳行き

直接的な行動でないが、かといって忘れたくないものは、何かしらの「ネタ帳」(カタログ・やりたいことリスト)に放り込んでおきます。

case6:その他

ここまでに紹介した方法でも対処できないものは必ず出てきますので、そうしたときは「この情報を自分はどう扱いたいのか?」「そのためにどんな処理をしておけばいいのか?」を考えて、オリジナルな対処を実行してください。

なんであれ、最終的に自分の情報を扱う責任は、自分にしか取れませんので。

まとめ

特に目新しい方法ではなく、GTDの導入部分を少しアレンジしただけです。もちろん、皆さんもそれぞれにアレンジしてもらって構いません。

とりあえず、ポイントは二つです。

・リストを書き出すと「すっきり」した気持ちになってそこで手が止まりやすいので注意
・書き出した項目をどう扱いたいのか自分に問い、そのための方法を考えること

これさえ押さえられていれば、細部はぜんぜんどうでも構いません。頭をスッキリさせて、次なる一歩を踏み出しましょう。

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