「タスク」の研究

やるおわのロードマップ

最近は、ノウハウそのものよりも、そのノウハウを人がどのように身につけていくのか、に興味がある。『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』も、そこに問題意識がある。

「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門 (星海社新書)
倉下 忠憲
講談社
売り上げランキング: 11,510

ざっと、この本のロードマップを確認してみよう。大きく二つの流れがある。

まず、用語を知ることから始まり、実践への促しがある。この実践は、習慣化と結びついてはじめて効果を発揮するので、ここではセットになっている。

次に、失敗とそこからのリカバーである。何かを実践していく上で、失敗というのは避けては通れない。というか、「欠かせない」と表現してもいいくらいだ。失敗するからこそ、わかることは多い。よって、失敗を前提とした上で、そこからのリカバーも織り込んでおく。隣に師範代みたいな人がいて、「ああ、そこはこうしたほうがいいよ」とアドバイスしてくれたり、強制力を働かせてくれるなら、この辺の機微は現場に任せておけばいいのだが、文字情報だけとの付き合いであれば、この辺もケアする必要があるだろう。

でもって、そうした自分の活動を、少し上の視点から総括・判断・分析してみることが、次なる一歩の指針となる。その検討からどのような答えが導かれるのかまでは予想できないが、それによって自身の活動にも変化が生まれる。

まずは、こういう流れである。そこにもう一つの流れが加わる。

まず概念を知り、その後に概念を選択できるようになる。つまり、それぞれの機能の役割を知り、適宜選べるようになる。あるいは、状況に合わせて選別できるようになる。その後、そうした概念の組み合わせで、「自分の方法」へと至る。こういう道のりだ。

これは、言葉(概念)を道具として使い、自分のシステムを組み上げていくプロセスとも言える。

当然そのプロセスは、教科書の上だけでは進まない。ノウハウであれば、実際に手を動かすことが必要となる。つまり、二つの流れは重なる。

こういう多重のルートを、なんとかリニアな文章で説明しようとしたのが、『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』である。

うまくいったかどうかはわからないが、こういう流れはやっぱり必要なように思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です