Scrapboxの用法

Scrapboxは軽い

Scrapboxは軽い。もう少し言うと、重さを感じない。

現在発想工房は1600ページを超えているが、そんな実感はまったくなく、100とか200ページの頃と大差ない感覚で使えている。

それはもちろん、アプリ自体の動作が速く、きびきびしているという点もあるのだが、それだけではない。どんな情報が私の視覚に入ってくるのかが結構影響しているように感じられる。

たとえば、サイドバーである。

一般的な情報整理ツールを使っていると、徐々にサイドバーが長くなってくる。ノートブック(フォルダ)が増えたり、タグが増えたりするのだ。

その量が、私に対して視覚的に訴えかける。「ここに、たくさんの情報がありますよ」と。それが重さの感覚のトリガーとなる。

また、情報を検索した結果が、大量に返ってくる場合でも同様だ。まずその量が情報の多さを示すし、またそれらの情報の中から自分が求めている情報をスクロールして探す、という行為も重さの感覚につながる。

情報を表示させるためのステップが大きければ大きいほど、そこにある情報構造体の巨大さに気がつかされることになる。

逆に言えば、そのような感覚的情報を受け取らない限り、私たちはそこにサイズ感を覚えない。

発想工房では、ホーム画面を下までずっとスクロールするようなことはない。絶対に使うページはpinされているし、最近開いたページは上部のどこかにあるし、そうでないものは検索窓から探す。

※窓から情報を探している図

検索窓からのサーチも、ダイレクトにそのページを見つけることもあれば、探しているページにリンクが含まれるページを見つけることもある。後者の場合でも、2〜3クリックでだいたい目的のページにたどりつける。

「六次の隔たり」という概念があるが、情報がリンクで接続されている場合、何度かクリックして回るだけで、求めている情報にたどりつける可能性が非常に高い。そしてそれは対象のスケールに依存しない。500ページでも1600ページでも、見つけるための手数はそう変わらないのである。

ということは、私がそこに感じるサイズ感もそう変わらないと言える。これが、Scrapboxに重さを感じない理由である。

言い方を変えれば、ページの数が増えても、私がやることは同じなのである。長大なノートブックリストやタグリストを整理したりもしないし、スクロールしながら目視したりもしない。キーワード、リンク、クリック。はい、終了である。

それを実現するためには唯一、ページがリンクを持つことである。あと、できれば適切なタイトル付けがされていることである。その点さえ気をつけておけば、重さの感覚からは解放される。

たぶん、これは何を言っているのかわからないと思う。私も、Scrapboxをこういう風に使うまで、さまざまな情報整理ツールに「重さ」を感じていたことに気がついていなかった。たとえるなら、宇宙空間に行くことで、はじめて重力があるとはどういうことかがわかった、というに似ている。重さが常態化していると、なかなかそれに気がつけないのだ。

でもってその重さは、情報を簡単にどんどん取り込めるデジタルツールの場合、増えていきやすい、ということは言えるかもしれない。バレットジャーナルなどの手法が人気なのは、その反動として捉えることも、おそらくはできるだろう。

さらに言えば、Dynalsitが、coommand + o でドキュメントをジャンプできるのも、つまり、サイドバーを経由せずに移動できるのも、この重さの感覚の緩和に役立つような気がしている。こればかりは、しばらく使ってみないことには何とも言えないわけだが。

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