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クイック・レビュー

Posted on 2019 年 5 月 18 日 by Rashita

週に一回、その週の振り返り&来週の段取り、みたいなことをやっています。

感じで言えば「週次レビュー」なのですが、そんなに大それたものではありません。その週に取りかかっていたプロジェクトの進捗をざっと振り返り、来週のラフな目標を設定し、Googleカレンダーに入っている予定を睨みながら、「まあ、こんな感じで行こうか」と決めている程度です。

※ラフな目標

短ければ5分、長くても10分程度で終わります。

非常にラフというか、雑なレビューです。

■

正当な週次レビューでは、おそらくプロジェクトリストを確認し、someday/maybeリストの各項目をチェックしていく必要があるのでしょう。

私の場合は、そのタイミングで自分がコミットすると決めたプロジェクトだけを振り返ります。せいぜい3〜5個程度。これはクリックリーですね。

手持ちすべてのプロジェクトをレビューしたりはしません。someday/maybeリストなんてもってのほかです。だって、数が多いんですもの。しかも、その数って増えていくんです。

たぶん、私が多動的というか多趣味というか、いろいろ興味の輪を拡げすぎる傾向があるというか、何かしらそういうところに原因があるのでしょうが、ともかくリストは長くなります。たとえば、「いつか書きたい本の企画」なんて、一週間に一個くらいのペースで増えていきます。でも、実際に本を書くのは、ちょっぱやで三ヶ月くらいかかるわけですから、これはもうリストはどんどん長くなります。

もちろん、そのリストの項目を一つひとつ精査し、「これはもう興味が無いな」というものについては、感謝してからゴミ箱に入れるというやり方で、数そのものは一定数に収めることができるかもしれません。たとえば、100個とか200個くらいには。

でも、そこまでしてそのリストを維持する意味って、実際ほとんどないのです。だって、そもそもそんなに本は書けないから。次の行動で取り出すこともなければ、週に一度新しく取り出すこともありません。数ヶ月、あるいは一年に一度取り出すだけです。

そのリストを細かく整備する意味って、あんまりないですよね。少なくとも、実用的じゃない。

ここで、GTDのレビューについて振り返ってみると、なぜそれをするのかと言えば、「自信を持って、自分が次に取る行動はこれだ」と選べる状況を維持するためだと言えます。リストがうまく整備されていないと、その選択が自信を持って行えないから、きちんとレビューしましょう、という話です。

逆に言えば、自分の次の行動をきちんと選べるなら、それでいいわけです。でもって、「いつか書きたい本の企画」が整理されていなくなって、私はデイリータスクリストに記載した項目をきちんと実行に移せます。もちろん、移せないものもありますが、それはリストが整理されていないからではなく、疲れていたり、横やりが入ったりしたからです。リストは関係ありません。

でもって、自分が今コミットしている3〜5個程度以外のプロジェクトだって同じです。そもそも、そういうプロジェクトは私には気にはなりません。気にならないから、イチイチ管理しなくても行動の選択に支障をきたさないのです。

冷静に考えれば、片付いていないことは山ほどあります。台所の整理もありますし、本棚の片付けも、数年以内にやってくる車の買い換えも、10年後の自分の仕事のイメージも、未解決なものは山ほどあります。で、昔はこうしたものを一つひとつきちんとリストにして、管理しようとしていました。

が、それが最後まできちんとうまくいった試しなどありません。どこかの段階で、絶対に止まるのです。あるいは、嫌になる、という言い方が近しいでしょう。できていないし、できていない状況が続いているし、そうした項目が増えていくし、時間ばかりがかかるようになる。これでテンションがあがるとしたら、よっぽどレアな性格です。

今思い返せば、私は過剰にプロジェクトを作っていたのでしょう。多くのことはプロジェクトではなく、someday/maybeリストに放り込むべきだったのです。台所の整理や、本棚の片付けは、たしかにやるべきこと(やって損はしないこと)ではありますが、かといって今の自分にコミットする時間的余裕はない。だから、プロジェクトにはしない。そういう判断が必要だったのだと思います。

でも、それってわからなかったんです。『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』風に言えば、リストの振り分けを決定するのは、自分という主体であり、その主体には不合理性があるのです。ついついやることを抱えてしまう傾向があるわけです。

だから「自然状態」で管理しようとすると、どうしても「やること」は増えてしまう。そういうことはありそうです。

■

なので今は、毎週の振り返りでは、自分がこれをやろうと思ったプロジェクトだけを対象にしています。

もちろん、その他の雑多な「やること」も重要だと思えば記録してはいますが、定期的に振り返ったりはしません。ただ、「あっ、そうだ、あれをやらないと」と、そのとき気になったら、振り返るようにはしています。だって、「気になっている」わけですから。

寝た子を起こすな、という表現がありますが、私は今気になってはいないものを無理にアウェイクしないようにしています。そうしていても、目の前のタスクの実行にはほとんど支障はない、ということを体験的に学んできたからです。

でもって、「今気になってはいないもの」も、別に捨てたりするわけではなく、情報整理ツールの中には残り、漂っています。Scrapboxだとリンクを作ろうとしたときに、パッとそれが出てくることもあります。それで、たまに想起される。そういう程度の付き合い方です。

こういうつかず離れず的な感覚が、少なくとも今の自分にとっては心地よいものです。その感覚が、結構大切だと思います。

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