「タスク」の研究

特別なものにはトピックを立てる

Create a new topic.

サンプルとして、Dynalistを用いる。

今日のトピックがあって、そこに作業について書きつけていったとしよう。

非常に自然な流れとして、「第二章の話がうまく流れていかない。」→「一度整理したい」から、一段インデントを下げて分析がスタートしている。操作的にはタブを一つ押しただけである。しかし、ここではトピックが立っている。Create a new topic.

話がややこしくなりそうなので、先に整理しておくが、アウトライナーでは一つひとつの行が項目である。つまりトピックだ。タブを押して下位項目を作ろうが作らまいが、それぞれの行は項目として振る舞う。が、ここで言いたいのは、そういうことではない。トピック→項目、ではなくトピック→テーマ、ということだ。

情報構造的に言えば、タブを押して下位項目を作成したそのとき、最初の行は「見出し」としての役割を担うことになる。いわば「トピック・センテンス」になるのだ。

もしこれがアナログノートなら、新しいページを開いて、その冒頭に見出しをデカデカと書きつけたことになるだろう。アウトライナーで下位項目を作るというのは、──あまり意識されないだろうが──そういうことなのである。

当然、見出しには見出しの振る舞いが求められる。「一度整理したい」は、思考の流れとしては自然だが、見出しとしてはふさわしくない。だから、re:writeする。

こうすれば、これがトピックであることがよりいっそうハッキリする。でもって言うまでもなく、これは先日書いた「自分のタスクについて考える」の話に呼応する。「一度整理したい」という気になることがあり、「第二章の整理」、というタスクが発生した。トップダウンによる分類ではなく、まず自分の思考の流れを書きつけ、それに合わせて構造を整えた。そういう形だ。

同じことはScrapboxでもできる。

このようにその日のデイリーページにいろいろ書き込んでいき、「これはちょっと話が大きくなりそうだな。明日も検討が必要そうだな」と思うなら、そのためのページを作ればいい。Create a new topic.

ルートは二つある。一つは直接New pageすること。

こうすれば選択範囲全体が、新しいページとして切り出される。トピックを作り出せるのだ。

もう一つのルートは、二段階の工程を経る。主には、この「第二章の整理」を、すでに存在している「📘『僕らの生存戦略』出版」に関連づけるためだ。そのためには、まず「📘『僕らの生存戦略』出版」を含む全体でNew pageし、その後で「第二章の整理」をNew pageすればいい。

New pageは、すでにページが存在している場合は追記として機能するので、どちらも対応していけるのが実に良い。

仮に二段階ルートで「整理」すると以下のようになる。

※📘『僕らの生存戦略』出版のページ

これでリンクを辿って、「📘『僕らの生存戦略』出版」<=>「第二章の整理」の移動が可能となった。
※もちろん、一段階ルートで作った後に、自分で「📘『僕らの生存戦略』出版」へのリンクを追加しても同じ結果になる。

あとは、Dynalistのときと同じように、ページのタイトルをそれらしく書き換えるだけだ。

これまた言うまでもないが、Scrapboxでは既存ページにあるこのページへのリンクを書き換えてくれるので、いくらでも後から自由にページタイトルを書き換えられる。そういう操作が、必要なのである。人の思考の流れを考えると。

さいごに

もちろん、最初から「これは特別なものだ、ぜひ項目を立てよう」と思いつくものもある。そうしたものは、「+」ボタンやらなんやらから堂々と作り始めればいい。

しかし、何の気なしに書いていたものが、言い換えれば思考の流れを綴っていたものが、「よく考えたら」重要なものだったということに気がつくことがある。というよりも、それを重要なものとして扱いたいと判断することがある。

この場合は、先にトピックを立てることはできない。書いたものをトピックに「仕立て直す」ことが必要なのだ。

アウトライナーの場合は、それがタブキー一つで可能である(というか使っている人は自分がいまトピックを立てたという感覚すら覚えないだろう)。Scrapboxの場合は、ページへのリンクを新規作成することで(あるいはそれを補助するNew page機能で)、対応していける。

まず書き下ろして、それについて考えて、扱い方を変える。

トピックの生まれ方は一通りではない。トップダウン構造一辺倒のツールが扱いづらいのは、おそらくその辺りが関係しているだろう。

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