(あくまで皮肉です)
今回政府の道路公団改革案は、実に画期的である。
まず一番の目玉が、「民営化」。
実にすばらしい響きである。
なんだが、いろんなところのコストを削減したり、要らない道路は断固反対だと主張する、若手から慕われる46歳の部長の姿が思い浮かぶようだ。
が、ちょこっとだけ、政府から口がはいる要素も残っている。ちょこっとだけ。
で、改革推進委員会の猪瀬さんが、説明するには、料金収入の、2兆6000万円の使い方、これがまた画期的。ちなみに、公団は40兆円ほどの借金を抱えております。
年金の財源不足が600兆円ほどですから、微々たるものですね。
んで、まず2兆円を借金の返済にあてる。んで、のこりの6000億円が、管理費もろもろ。
なんか合理的そうじゃないですか。でも、道路もつくらないといけない民間会社はどうするか。
料金収入を担保にお金を借りるらしいです。
2兆円を返済にあて、6000億円を管理費に使いながらも、担保となるお金がどこからか生み出されるらしいです。まさにマジック!
もちろん、民営化しても特殊法人その他もろもろの「政官待遇サービス」はきっちりとのこっていきます。
この案を与党が賛成しないはずがない。
「民営化」の看板を掲げつつも、中身はほとんど変わっていない「改革案」
まさに、画期的の一言につきます。
————疲れてきましたのでもうやめます。—–
実際の話、上のバランスシートから考えると、民営化されたその会社はまったく利益を生み出すことがなく、その会社を株式化したところで、誰一人として株主はうれしくないものと思います。
あんなにいきっていた猪瀬氏はどこへいってしまわれたのでしょうか。