前回お知らせした「今年読んだベスト本」企画です。
では、そそくさと発表します。
今年一番印象に残った本
実践行動経済学(リチャード・セイラー)
実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択 |
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遠藤 真美
日経BP社 2009-07-02 おすすめ平均 |
脳が持つ「ヒューリスティック」を踏まえた上で、その行動を「そこはかとなく」誘導する、というナッジの考え方は非常に面白かったです。
ヒューリスティックについて解説してある本はたくさんありますが、一歩踏み込んで、じゃあどのような政策が考えられるのかという提案が示されているのがポイントでしょう。
システム設計の知識としても読めますし、また自分自身の行動をどう制御したらよいのか、を考える手助けにもなると思います。非常に奥深い一冊です。
参考までに興味深い章のタイトルだけ紹介しておきます。
・「誘惑」の先回りをする
・言動は群れに従う
・オメデタ過ぎる投資法
・結婚を民営化する
今年一番自分の行動に影響を与えた本
天才!(マルコム・グラッドウェル)
天才! 成功する人々の法則 |
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勝間 和代
講談社 2009-05-13 おすすめ平均 |
なんといっても「一万時間の法則」が強烈でした。
p47
頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。圧倒的にたくさんの努力を重ねている。
という従来の天才に対するイメージを覆すこの解説はいかにも自分の努力の足りなさを痛感させてくれます。
ちなみに、私のパソコンデスクには「一万時間を目指す!」という言葉をポストカードに印刷したものが貼ってあります。
日々の積み重ねの上にしか結果はでてきません。すごく当たり前のことですが、であるがゆえに忘れがちになることです。今年の教訓的一冊でした。
ぜひ来年読み返してみたいと思った本
7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)
7つの習慣―成功には原則があった! |
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Stephen R. Covey
キングベアー出版 1996-12 おすすめ平均 |
これは今年発売された本ではありませんが、私が読んだのが今年だったので一応今年のベスト本にいれておきます。
間違いなく一度読んだだけでどうこうなる本ではありません。理解し、実践し、振り返り、改善し、実行するのサイクルを繰り返す中でわずかながらでも手にしていくことができる大切な「習慣」が詰められている本です。
この本を読み返すことによって、自分の意識、考え方を「定点観測」できるのではないかと思います。最強の一冊、でしょうか。
まとめ
自分のメディアマーカーのバインダーを振り返ってみると、今年もいろいろな本を読んできました。面白い本、興味深い本もかなりありました。そんな本を書いて下さった著書には感謝の気持ちで一杯です。
さて、皆様の今年のベスト本はどんな本がありましたでしょうか?よければコメント、トラックバックなどでお教え下さい。
昨日から色々考えたのですが、印象に残った本も、自分に影響を与えた本も、来年読み返したい本も『働く幸せ-仕事でいちばん大切なこと-』です。
http://kzs-gtd.blogspot.com/2009/09/blog-post_22.html
>kazumotoさん
コメントありがとうございます。
「働く幸せ~」は書店で見かけたことはありますが、未読です。kazumotoさんのブログ記事読んで非常に読みたくなってきました。
「働けることそのこと自体がすでに喜びなんだ」というのは本当に重要な考え方だと思います。それだけで人生を見つめる視点が変わってくるのでしょう。
一度、読んでみます。ありがとうございました。
早速企画に相乗りしてトラックバック送りました♪
今年は読書量が少なかったので、来年はもっと読みたいなーと思う所存です。rashitaさんの様なしっかりした書評が書けるようになりたい!!
>beckさん
どうも、ありがとうございます!「天才!」はやはりすごい本だと改めて認識しました。ぜひ、どんどん書評を上げていってください。期待してます!