4-僕らの生存戦略

複数の答えを探すこと

『アイデアのヒント』にこうある。

問題を与えられたとき、ほとんどの人は唯一の正解を探そうとするということに僕は気がついた。なぜならそういうふうに教育させられてきたからだ。

アイデアのヒント
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たった一つの「正解」を探すこと。それは、それ以外の答えを拒絶すること。試験問題では、そのアプローチでいいのかもしれないが、そうでないならどうだろうか。

何かを生み出すこと、セルフマネジメントの方法、そして人生の生き方。そこに正解はあるだろうか。

「正解」は人為的なものだ。人工的な環境において、整えられた轍である。自然に正解は(おそらく)ない。

この世を生きる私たちは、悲しいながら轍のない道を歩まなければいけない。

だから、いくつもの答えを探すこと。それが肝要である。

問題が与えられたときに、その解決に資する答えを複数見つけること。あるいはそのように努めること。そして、ごく稀に問題そのものに問題を見つけ、その解決に資する答えを見つけようとすること。

それが、人工的でない環境においては必要なアプローチであろう。なにしろそこには、はなから「正解」など存在していないのだから。

唯一の正解を探すことをやめ、複数の答えを求めるようになること。これは、相手の答えを否定しないことにもつながる。

むろん、間違いがあるならそれは訂正を求めていい。しかし、相手が持っている答えを、自分と違うからという理由で否定しなくてもよい。すると、そこは「正解」を争うための場ではなく、皆が「答え」を持ち寄る場になる。豊かな場だ。

最終的に選ぶものが一つであるにせよ、いや一つしか選べないからこそ、さまざまな答えを検討しておくことだ。あるいは、そういうものがあるのかもしれないと、心の隅に留めておくことだ。

「正解」は安心だし、楽でもある。でも、それは人工的に作られた島なのだ。もちろん、そういう島で暮らす選択もまた、否定はできない。どちらがred pillかという問いかけ自体が、正解論争であることは、疑いないのだから。

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