どの方法がベストなのか?
情報を集めまくって比較検討したり、シミュレーションを重ねたり、先行事例を研究したり、しても「正解」は得られないもの。
動き出す前の検討は見当違いなことも多く、実際に動いてみたら意外と健闘できたりすることも。
何が最適解なのかは、実際事前にはわからないもの。なぜなら、最適かどうかを判断するための情報が欠落しているから。それは、外部環境であったり、自分の欲望であったり、自分の能力であったり、あるいはそのときの自分がどんな感覚・感情を抱くかの予想であったり、とさまざまだ。
だからこそ、試行錯誤する。それも、大きな試行錯誤ではなく、小さな試行錯誤を何度も繰り返す。そうして、フィットするものを見つけていく。
その結果として得られる、後付けの最適解。そういうものがたぶん大切。
でもって、それは『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』で書いた、「デルタ状の実践」と呼応する。
無論、事前に検討することそのものが悪いわけではない。でも、そこで確証を得るまでは実践しないという態度なら、実践は生まれない。
はじめからスマートにやろうと考えすぎると、出てくる結論は「何もしない」になる。
失敗を許容すること。不十分を認めること。
不思議なことに、その結果、最適解が得られる。後付けの最適解が。
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