断片からの創造

fragmentをpieceにする

頭の中にあるアイデアは、イデアと同じで非常に「理想的」な形をしている。直線で構成され、つるっつるである。これらが頭の中にあるとき、それは無限の組み合わせを喚起する。いくらでも並べうるし、だからこそ並べきれない。

そのアイデアを文章の中に置いてみる。流れの中で表現してみる。すると、どうしても直線が崩れ、凸凹が生まれてくる。文脈が文章を拘束し、拘束されたその文章が次なる文脈を生成する。そうして、文章は組み上がっていく。自然石構築法である。

ワインバーグの文章読本
Gerald M. Weinberg ジェラルド・M・ワインバーグ G.M.ワインバーグ
翔泳社
売り上げランキング: 313,253

fragmentは自由だ。それは無限の可能性を秘める。

pieceは不自由だ。それは組み合わせられるものが限定されている。

そこで思うのだ。文章を書くとは、fragmentをpieceにしていく行為なのではないか、と。有限化された組み合わせの中で、何かに見える「絵」に仕立て上げていくことではないのか、と。

だからこそ、文章を書くことは──ときに強いイライラを伴いながらも──非常に楽しい行為になるのであろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です