1-情報ツール考察

リストについての考察4

前回:リストについての考察3

タスク管理や目標管理においてもリストは活躍する。というか、そのものと言ってよい。

GTDにせよ、マニャーナの法則にせよ、ポモドーロ・テクニックにせよ、タスクシュートにせよ、フランクリン・プランナーにせよ、何かしらの形でリストを使う。むしろ、リストの作り方・使い方の差異が、それぞれのノウハウの特徴だと言っても過言ではない。

なぜだろうか。それはリスト作りが管理のための第一手段だからである。対象を把握すること。要素を列挙し、それを一列に並べることで俯瞰できるようにすること。そこから対象への干渉がスタートする。闇雲に行動すること、あるいはそれを許容することは(狭い意味での)管理とは呼ばない。

ハッキリさせる

『「リスト」の魔法』では、リストが持つ力を「スッキリ化」と「ハッキリ化」に分類している。管理の側面で言えば、「ハッキリ化」させることが、リストの主だった役割と言えるだろう。

自分がやるべきことを「ハッキリ」させて、そこから実際の行動を選択すること。

ここには二つの意味がある。一つは、あいまいな行動を具体化すること。つまり、ぼんやりとした目標だけがある状態から、具体的な行動を設定すること。これができなければタスク管理はスタートしない。その意味でタスク管理の基礎とも言える。

もう一つの意味は、もっと深淵である。つまり、それが「自分やるべきこと」かどうかをハッキリさせる行為である。単純に他人に割り振る作業を見出すことでもあるが、それ以上に「自分の仕事は何か?」を考えることでもある。それがハッキリすることでようやく「自分がやるべきこと」が定まるし、優先順位のようなメタ情報もそれに沿ってつけられることになる。

「自分がやるべきこと」が自明な仕事ではほぼ考慮しなくてもよい要素ではあるが、裁量が大きくなるほど、この点については考えておく必要が出てくる。

さいごに

さて、タスク管理におけるリストの基本的な役割は確認できたわけだが、リストの話はそれにとどまらない。特に、リストがほのめかす無限性がタスク管理においてどう機能するかについては、じっくりコトコト考えておく必要がある。

別の視点をとれば、人間が持つクリエイティビティーが、ときにタスク管理において厄介な存在へと変質してしまう。そういう状況についての考察が次回のテーマだ。

(つづく)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です