WorkFlowyは自由である。
構造を自分で構築できるだけなく、それを自由に変えていける。一つにとらわれることがない。
Work-Flowy
WorkFlowyの神髄は、階層をいくらでも作っていけることではない。それらの階層を自由に動き回れることこそが、特徴なのである。私が、そして項目が。
流れる。留まることなく。
さあ、「超」アウトライナー法を始めよう。
ここからが本編
……みたいな壮大なオープニングを予定していたのですが、実際はもっと淡々と事務的に進めていきます。
現状の私のWorkFlowyは以下のような形になっています。
一見まったく「整理」されている気がしませんね。たとえば、以下のような構造に比べると、しっちゃかめっちゃかな感じがします。
でも、それでいいんです。なんといっても、私の脳内はしっちゃかめっちゃかに動き回っているのですから。それが一番使いやすいのです。そういうことがだんだんわかりつつあります。
ちなみにこの構造は、まず『名前のない技術 case 3』に触発されて大改造を行い、その後Tak.式の「★」によるアイデアメモのマーキングの採用を経た上で、やっとこさたどり着きました。最終的には似ても似つかないものになっていますが、実はそれらの影響を強く受けているのです。別の言い方をすれば、それらの構造に触れなければこの形にはたどり着かなかったでしょう。歴史って大切です。
というわけで、倉下式WorkFlowyの運用術のご紹介です。
三つの運用コンセプト
基本的な運用の指針は以下の三つのコンセプトから成り立っています。
・ワンデイリスト
・注意オブジェクトモデル
・フラットスタイル(ヒエラルキーレス)
ここに「さまざまな記号」と「神様項目」のファイルが加わることで、私の運用スタイルが完成します。
とりあえず、一つひとつ見ていきましょう。
ワンデイリスト
ワンデイリストは、「ワンデー アキュビュー® 」みたいなものと考えてください。私のWorkFlowyに並ぶのは、「その日のデイリーリスト」だけであり、その日が終わったら、そのリストはお役ごめんとなります。
そのリストはどうなるのか?
島流し? いいえ、斬首刑です(おおげさ)。
実際の運用は、「その日のデイリーリスト」にタスクとメモを書き込んでいき、処理済みのものはコンプリートにして、すべてが終わるか、不要なものばかりになったら、項目全体を削除します。
で、実は気がついてしまったんですが、その日が終わったデイリータスクリストって急激に価値が落ちるんですよね。でもって、私は「作業記録」をEvernoteに残しているので、「やろうとしていること」を管理し終えたデイリータスクリストって、一年前の宝くじくらいに利用度が激減します。そういうものを、ただ「ログだから」という理由で残しておいても、価値はありませんし、何よりも全体が重くなるだけです。
大切なのは「フロー」です。ログはフローしないので、私のWorkFlowyには不要です。ばっさりいっちゃいます。
最初消すときは、年上の部下にリストラを告げるかのような心の痛みがあったのですが、慣れてきたらまったくへっちゃらです。バシバシ消していけます。
「でも、その日にすべてタスクを終えるのって無理じゃね?」と思われた方、正解です。やろうと思ったことがすべて達成できるとは限りませんし(どれだけ書き込むことを限っていてもやっぱり未達成は生まれます)、単純に一日でやりきれない作業もあります。そういうときはどうするのか?
シフトアップします。shift + tabです。
つまり、上位項目にあげます。でもって、「▼」を行頭につけておきます。というか、私のWorkFlowyに並んでいる「▼」は、すべてもともとどこかの日付のデイリータスクリストの中にあったものが、シフトアップされたものです。つまり、「さあ、これをやろう。あっ、終わらなかった。これは長期的に扱う案件だな」というボトムアップ式のスタイルで、生まれているのです。
もちろん、他にも処理方法はあるのですが、まずこの「その日の項目はすべてデイリーに→残ってしまって、残したいものはシフトアップしてHome 直下に上げる」というのが基本的な運用スタイルとなります。
むしろ、一日分しかタスクリストを置いておかないのも、この操作をスムーズにするためです。というのも、複数日のリストを保存しようと思うと、どうしても階層が一段階か二段階深まってしまい、一回のshift + tabではHome 直下に上げられないので、その操作を簡略化するために、「その日のデイリーだけ」をHome直下に置いてみた、というのがこのやり方のスタートだったりします。
やってみるとわかりますが、これがかなり快適です。「残そう→ shift + tab」ってむちゃくちゃ直感的で、デイリータスクリストがどれだけ縦に長くなっても、一操作で終えられるのです。ドラッグ移動だと、長くなればなるほど面倒ですからね。ショートカット万歳です。
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というわけでまずは三要素の一つである「ワンデイリスト」を紹介しました。残りは、次回以降に続けます。
(つづく)
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