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倉下式WorkFlowy運用術 その5: DOMA式

今回は、倉下式WorkFlowy運用術の要点を確認してみましょう。

以下に挙げた三つのポイントのうち、

・ワンデイリスト
・注意オブジェクトモデル
・フラットスタイル(ヒエラルキーレス)

一番重要なのは、「注意オブジェクトモデル」です。これをベースにすると「フラットスタイル」が自然に導かれますし、「ワンデイリスト」的な運用にもなってきます。

ただし、「ワンデイリスト」はあくまで私の認知的枠組みに沿わせた形なので、人によっては一週間のリストを保持するかもしれませんし、あるいは終わった日のリストを消さないで残しておくパターンも出てくるでしょう。

それもこれも、すべて「自分の注意」に合わせるのがコツです。自分が、対象をどのように認識しているのか。それまでのタスク管理的知見をいっかいすべて捨てて(安心してください。そうそう消去されるものではありません)、一度シンプルでフラットな状態からはじめて、自分の認知構造に注意を向けてください。そして、必要に応じて構造を作っていってください。その際に、タスク管理的知見で学んだ情報構造が役立ちます。

よって、私の考案した方法の主軸となるのは、「注意オブジェクトモデル」を採用するという点にあり、次いで「ボトムアップ」で構造を構築していくことが主要な要素となります。

で、「構造を構築」というと、カテゴリー的大分類を想像されるかもしれませんが、これまで見てきたように、私のWorkFlowyにはそうした大分類は存在していません。あくまで、情報の粒度をどのように設定するのか、何を上に持ってきて、何を下に送るのかといった配置を決めているだけです。ただし、それでも「構造」であることに代わりはありません。

まずデイリーという「ボトム」に入れておき、それをシフトアップして、その後も、自分の認知の状況に合わせて、(つまり後から)構造を変えていく。そういうやり方です。

また、「注意」をベースにして、構造を「フラット」に近づけておくと、情報が動きやすくなりますし、むしろ動かさなければなりません。デイリーからHome直下へ、Home直下からデイリーへ、あるいは他のHome直下の項目へと。一度入ったからといって、そこで永遠にたたずむわけではありません。自分の注意に合わせてくるくると構造は変わっていきます。

つまり、動かし続けること──「フロー」が私のやり方の最後の特徴となります。

・注意オブジェクトモデル
・ボトムアップによる構造
・フローな項目操作

この三つが、私のやり方の要点であり、後はその人の「注意」の構造によって、生まれてくるもろもろは変わってくるでしょう。

新しい方式のネーミング

では、そのやり方をあえて名付けるとしたらどうなるでしょうか。「倉下式」は、あくまで上の要素を、「@倉下」で運用した場合に出てきた方法なので、一般性はありません。上の要素だけを言及する「名前」が何か欲しいところです。

というわけで、考えました。

DOMA式です。

Depend On My Attention.

使う人の注意の構造に合わせた形、という意味合いです。

で、この方式で運用すると、たいていの場合「デイリー」項目が最上位かそれに近い場所に位置することになります(今日に注意を向けない人は少ないでしょう)。

Home直下に並んでいる項目と比べて一段低い場所が、主な作業場所になるのです。

そうです。土間ですね。

土間 – Wikipedia

この外とつながった(つまり情報の入り口の)デイリーが作業場所になり、ここからよっこらせと中に入ったり(シフトアップ)、作業するときにこの場所に下りてきたりするわけです。ときには、家の中に入ってその項目だけについて考えることもあるでしょう。それはその項目にズームすればいいわけです。

で、お気付きになられたかどうかはわかりませんが、私は「土間」というメタファーを持ち出すことによって、WorkFlowyの「Home」を、まさに家として置換しているわけです。

つまり、デイリー周りが「玄関」であり、それよりも下が「部屋」なわけです。そこにはさまざまな物が並んでいます。ときには隠し部屋なんかもあるかもしれませんね。

どうでしょう。具体的な感覚が捉まえやすいのではないでしょうか。

これまでこの手の物は西洋的に喩えられていたので、あえて日本式で喩えてみました。個人的には、ネーミングの是非よりも、土間≒作業場と部屋との行き来、という感覚が伝えやすいのではないかと考えています。土間には来やすく人を入れられますし、ちょっとくらい汚してもOKですが、「上がって」もらうのにはちょっと躊躇がいりますね。その感覚がこの方式の運用の肝です。

というわけで、今回は自分が考案した方法を自分で分析して、自分で名前を付けてみました。さすがにTK法とかは時代錯誤感がありすぎるので、DOMA式という名前を採用した次第ですが、いかがでしょうか。流行ってくれたら嬉しいですね(まず無理)。

次回はこのDOMA式の応用可能性について考えてみます。

(つづく)

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