前回作成したリストを再掲しておく。
- 時間管理
- タスク管理:
- 目標達成
- 自己認識:脳、快楽、恐怖
- 集中力:瞑想
- 生産性向上
- ストレス対策・打破
- 健康(メンタルヘルス):睡眠、運動、食事、休息、幸福
- 読書・情報収集・学習(学び、自己啓発)
- 発想・思考法
- アウトプット
- 問題解決
- コミュニケーション&チーム(人間関係)
- 日常生活・旅行
- 習慣化・やめない技術
- お金
- 片付け
- 料理・食事
- テクノロジー
- 自然
- 感謝
倉下による分類
ここからは、より恣意的な分類となる。
- 前に向かって進む
- 目標達成
- 習慣化・やめない技術
- 自己認識:脳、快楽、恐怖
- セルフマネジメント
- タスク管理:
- 時間管理
- 生産性向上、テクノロジー
- 集中力:瞑想
- 知識を身に付ける
- 読書
- 情報収集
- 学習(学び、自己啓発)
- 情報マネジメント
- 発想・思考法
- 問題解決
- アウトプット
- コミュニケーション
- 健康マネジメント
- チーム・人間関係
- 健康(メンタルヘルス):ストレス対策、睡眠、運動、食事、休息、幸福、感謝、自然
- 料理・食事
- 日々について
- 日常生活・旅行
- お金
- 片付け
こうなった。これらは独立して存在はしていない。領域は重なり合っている。
図化
その関係性を図化してみよう。
まず、土台となるのは「前に向かって進む」である。目標を達成するには、まず目標を設定できなければならない。自らが何を欲しているのかが、その思考の起点となる。当然、そこでは(自分の不甲斐なさも加味した)習慣化の技術が役立つ。
自分にとって何が「前」なのかが定まると、セルフマネジメントが可能となる。むしろ、何が「前」なのかが決まらない間は、機能するマネジメントを実行することは不可能だ。ある状態、ある評価を目指すのがマネジメントなのであるからして、まずその方向性を決めておく必要がある。よって、「前に向かって進む」と「セルフマネジメント」は響き合う関係にある。
また、どういう方向に進みたいたいかが見えてくることで、情報収集や学習の方向も見えてくる。これもセルフマネジメントと同様で、方向が見えない限り、適切な運用は難しい。もちろん、方向が見えたからといって、合理的で効率的な運用が可能になるわけではないが、まったくなにもなければ、その行為の評価すらできないことは確かだろう。
そうして知識や情報が集まると、情報マネジメントが可能になる。情報マネジメントは、何かを考え、課題を解決する力に直結するので、他の領域すべてに影響を与える。どの領域でも問題や課題が起こる可能性は高く、また他者の協力を仰ぐ必要があることも少なくない。思考し、伝えることができれば、その達成は(容易にならないせよ)可能に近づく。
また、「前に向かって進む」は、自分がどうありたいかを決めることであり、肉体的健康や精神的健康の指標にもある。それがあるからこそ、健康マネジメントが可能となる。肉体的健康は、食事や運動によって維持されるし、精神的健康は達成感の獲得だけでなく、他者との関係性によっても維持される。当然そこでは、情報マネジメントが効いてくるし、次項の「日々について」も影響する。
「前に向かって進む」その一歩一歩の道のりは、日常でできている。これを無視することはできない。人は仕事人だけにあらず。生活人であり、趣味人であり、その他いろいろな生活的要素の合成で一人の人間はなりたつ。それは、健康の維持だけでなく、情報マネジメントや知識を身に付けることにも関係する。
全体の統合
以上のように、すべての領域はお互いに何かしらの関係を持つ。これらをバラバラに捉えたのでは、発揮される力は小さくなるのではないか、と予想される。
一応すべての起点として記述されているのは「前に向かって進む」であるが、それは便宜的というか説明のための説明である。実際はその他の領域を探究しているうちに、この領域について考えざるを得ない、という状況が生まれることの方が多いだろう。
何にせよ、ここを欠いてしまえば、すべての領域はバラバラに散らばってしまう。逆に言えば、すべての領域を統合するのがこの領域である。
何も大げさなビジョンを掲げる必要はない。未来を見据え、自分を見据え、これから進む道を思い描くこと。その有無だけでも足取りは変わってくるだろう。
以上で、バラバラであった「ライフハックのカテゴリー」に統一的姿が与えられた。今度は、そこからトップダウンで、それぞれの領域について考えていこう。
(つづく)
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