Evernoteの使い方

新しいEvernoteの最初の一歩「ホーム画面」

最近新しいアカウントを作って、まっさらな状態からEvernoteを使い始めている倉下です。

Version10になり、一時的な機能のグレードダウンと引き換えに全プラットフォームでの統一的なUIを手にしたEvernoteが、とうとう新しい──つまりこれまでになかった機能を実装しました。それがホーム画面です。

これまでは「すべてのノート」などがファーストビューでしたが、新しいEvernoteでは以降このホーム画面がファーストビューとなります。

新しいホーム画面で、誰も見たことのない Evernote へ | Evernote 日本語版ブログ

ホーム画面の概要 – Evernote ヘルプ&参考情報

ご覧のようにいくつかのウィジェットで構成されたホーム画面は、i0Sのそれを彷彿とさせ、また使い方もそれと似通っています。つまり「異なる形式の情報を一覧表示させる」という使い方です。

配置されたウィジェットは順番の入れ替えができますが、本領を発揮するのはプレミアムアカウントです。プレミアムアカウントのユーザーは、単に順番を入れ替えるだけでなく、新しいウィジェットが追加可能です。

現在は「固定表示されたノート」「ノートブック」「タグ」「ショートカット」から選択でき、もちろん今後の新しいウィジェット追加も期待できます。

さらにプレミアムユーザーであれば、背景画像も好みのものに変更できます。まさに自分の「ダッシュボード」を作れるというわけです。

*デフォルトの背景画像

*カスタマイズした背景画像

■ ■ ■

以上の点で、私は今後のEvernoteに大きな期待を抱いています。

第一に、背景画像の変更のような直接生産性にとってはどうでもよいけれども、個人が自分のツールを愛用していく上で存外に重要な要素をカスタマイズ可能なものとして提供している点です。デジタルデータは、そのままでは多くの人にとって「固すぎる」のでそれをほぐすための仕組みが必要です。アナログのノートにだって落書きの余地がありますし、MacBookにステッカーを貼る文化も珍しくありません。

これまではそうしたニーズを受け付けてくれたのはNotionだけでしたが、今後はEvernoteも「人間が使うツール」として発展していくだろうことが予想できます。

第二に、ダッシュボード表示のように異なる表示形式が必要であるという認識が感じられることです。これまでもEvernoteでは、いくつかのビュースタイルが選択できましたが、結局それはデータベース的なものの見かけを変えたに過ぎません。すべてが均質的でなんの差異も感じられないものです。

しかし、Evernoteがさまざまな情報の受け手として機能するならば、情報の扱い方もまた「さまざま」であるべきでしょう。アイデアとスケジュールとタスクとWebクリップとパスワードと電灯の型番号はすべて「情報」ではありますが、その利用方法は異なるでしょう。均一的である必要はありませんし、むしろ差異がある方が自然であるはずです。少なくともそれを利用する人間にとってはそう言えます。

つまり、情報の保存自体はデータベース的になされていても、それを人間に提示するときはデータベース的である必要は必要はなく、むしろそうでない方が好ましいということです。Evernoteのダッシュボード機能には、そうした方向性が感じられます。

もちろん、このホーム画面機能も始まったばかりなのでいろいろ不具合はあるでしょうし、足りない部分もあるでしょう。それを含めてなお、こうした基本的な部分にてこ入れが行われたことが好ましく思えますし、また将来への期待も高まります。

情報は使ってこそです。特に人間が(さらに言えばあなたが)使ってこそです。

データベースに自分を合わせるのではなく、自分に合わせてデータの利用方法を変えていく。そんな風にEvernoteが変化していけば、きっと長く使い続けられるツールになってくれるでしょう。その意味も含めて、ウィジェットの拡充および、可能ならばユーザーからのウィジェット成が簡単に(せいぜいNode.jsのプログラミング知識程度で)できるようになってくれることを願います。

小さく嬉しい変更

最後に一点だけ。

ホーム画面から開いたページは、左側にノートブックリストがない単独表示になります。言い換えれば、画面いっぱいにそのノートが開いてくれます。

これまでは、独立表示をさせないとこのフルサイズノート表示は得られませんでした。でも、存外にノートを使っているときって、ノートリストっていらないものなのです。あるいは、そういうリストを必要としないノートというものがあります。

私は新しいEvernoteのアカウントでは、現状ノートブックによる分類を行っていないので、むしろ全画面表示+ノートリンクで移動するくらいが使いやすく感じます。そういう使い方がよりやりやすくなりそうなのも楽しみの一つです。

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