Sharing is Power!

凡夫は魔法のようなものに憧れる

我が手にあるのは、飛び抜けた才能など持ち合わせていないという自覚のみである凡夫は、そうであるがゆえに魔法のようなものに憧れる。

結果を望みさえすれば、それをそのまま手にできる魔法のような力を。

しかし、そうした力を持ち合わせないことが、我々凡夫の凡夫たる所以ではなかったか。出発地点からすでに過ちを犯している。それもまた凡夫の凡夫たる所以だ。忸怩たる思いを抱く必要はない。

一番手っ取り早い方法は、何かを為そうと思わないことだろう。そうすれば出発点に立つこともなく、過ちも回避できる。きわめてシンプルであり、極めて楽化主義から遠い方法だ。

何かを為そうという思いを持つならば、不自然にそれを抑え込まなくてもよい。ただ魔法のようなものに持つ憧れを、別のものへとシフトさせればいいのだ。

それは何か。

魔法だ。

世の中の魔法使いは、悠々と世界の理をねじ曲げているように思える。たしかに、魔法が解き放たれる瞬間だけを見ればその通りだろう。しかし、彼らはその力を得る為に、日々研鑽を続け、たゆまぬ研究を行っている。魔法の力は、魔法のように得ることはできない。

だから、私たち凡夫もまた、日々の積み重ねを行うしかない。求めるものに近づくために、少しずつの行為を積み重ねていく。あまりにもバカらしく、愚鈍で、泥臭く、地味であって、華々しさから無縁の場所。それが我々凡夫にふさわしい場所である。

魔法のようなものではない、魔法が宿る場所が。

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