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レッスン5:〈今日のノート〉以外のいくつかのパーツ

さて、毎日毎日〈今日のノート〉を書いていると、繰り返し登場するものがあることに気がつかれるでしょう。それらの処理について今回は考えてみます。

リピート

絶対に毎日書くことがあるならば、それを「リピート」として扱う手があります。デジタルツールの場合は、リピートをサポートする機能もありますし、どこか別の場所に「リピートするもの」を集めておいて、そこからコピー&ペーストして利用する手もあります。

テンプレート

リピートと似ていて、少し違うのがテンプレートです。たとえば、「ブログを書く」という気になることがあったときに、毎回毎回「ネタ帳を読み返し、エディタを開いて、まず日付を書く」といったことを書き込んでいるならば、それをテンプレートとして扱うわけです。

つまり、ある事象にくっついて登場する、何度もそこに立ち現れるパターンを、手軽に再利用できるようにすることが「テンプレート」の役割です。

ただし、一日の「気になること」をまるまるテンプレート化すると、リピートと差はたいしてなくなります。でも、この二つは厳密には別物なので注意してください。

プロジェクト

たとえば、今日とある本の企画についてアイデア出しをしたとしましょう。でもって、明日そうして出したアイデアにもう一度注意を向け、さらにその次の日にもう一度注意を向ける場合、毎度毎度書き出すのではなく、どこか別の場所に保存しておき、参照はその場所で行えるようにする手があります。

つまり、毎日繰り返し「気になること」として頭に上がるというよりは、複数の日を通して、同じ情報を参照する場合がこれに当たります。そのような段取りで扱う情報のグループを、ここでは「プロジェクト」と呼んでおきましょう。

標語

プロジェクトと似ていますが、「毎日心穏やかに過ごす」といった自分が気をつけたいことがを毎日書き込んでいる場合は、それを付箋などに書いておき、毎日新しい〈今日のノート〉に張り替えていくといったやり方ができます。プロジェクトと異なるのは、こちらには「進捗」がない点です。プロジェクトは進捗があり、それが達成されれば用済みとなりますが、標語は(入れ替えはあっても)達成はありません。その点で、より恒常的な性質を持っています。

注意点

複数回登場するものは、おそらく以上のような類型を持つでしょう。もちろん、他にもあるとは思いますが、多くが以上の4つに編入できると思います。

注意点は、上記のようなネーミングは暫定的なものでしかない、という点です。実際の名前は、自分でもう一度考えてしっくり来るものを付けてください。それを付けるためにも、まず〈今日のノート〉にいろいろ書き込んでいき、そうして書き込んだものが(自分にとって)どのような性質を持つのかを体験しておくことが重要です。

逆に言うと、頭の良い人ほどこの段階でトラップにかかります。先回りのトラップです。

先回りに注意

先回りのトラップとは、「おそらくこのようなものが必要だろう/あった方が便利だろう」と考えて、〈自分のシステム〉にそれを組み込んでしまうことです。「AとBとDがある。つまりCもあるはずだ。それも作っておこう」のような考え方は、現実社会では要領の良さとしては評価されますが、〈自分のシステム〉作りでそれをやってしまうと、間違いなく機能過剰になります。「あった方が便利なもの」は想像力の及ぶ限り考えつくことができ、それを実装すると、「実際はほとんど使わないし、既存のもののアレンジで対応できるのに、わざわざそのための項目がある」といった状況になります。その積み重ねが、重いシステムを生みだし、使うのが億劫になるのです。

もちろん、そうした想像力によって、システムが改善していくことは間違いありませんし、そこに楽しさがある点も否めません。だから、ちょっとした自重が必要です。「これも必要そうだけど、とりあえずは今実際に必要だと感じているものだけにしておこう」と。

しかし、人間はそんなにうまく自重できるものではありませんし、必要だと思ったけど勘違いだったというミステイクはいつでも起こり得ます。なので、「やたらめったら増やさないでおこう」は一つの標語にはなりますが、それだけで万全とは言えません。

そこで、もう一つの指針を持っておきます。それが「場合によっては、追加したパーツを減らすことを検討する」です。後から減らせるなら、いくら増やしても大丈夫でしょう。いつでも最適な状態を維持できます。

しかしながら、実際は「減らす」のはなかなか大変です。苦労というか、ある心理的なもやもやを乗り越える必要があります。だから、基本的には減らすことを避けられるように増やすことに抑制的になった方がいいのですが、建て前だけで実際がうまく動くことはないので、プランBとして「減らすこと」をコマンドに加えておきましょう。

よって、レッスンの5番目は以下です。

「必要に応じてパーツを増やす。そして必要に応じてパーツを減らす」

どちらの場合でも、重要なのは「繰り返し」です。繰り返しの頻度が高い情報を、その性質に合わせて別枠で処理しましょう。

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