Logseq(ログシーク)は、最近はやりのネットワーク型ノートアプリである。きわめて簡単に言えば、ローカルファイルで使えるRoam Researchだ。mdファイルを使う点はObsidianに似ている。ともかく、Scrapboxのように「リンク」ベースで話を進めるツールである。
デスクトップアプリは、以下からダウンロードできる。
Logseq: A privacy-first, open-source knowledge base
iOS版もつい最近配信された。
とりあえず、私はMac版を用いるが、他のバージョンでも大差はないだろう。
画面とフォルダ
上記がLogseqの画面である(私はウィンドウ幅を狭くしてツールを使うのが好きだ)。
上部に日付があり、その下にエディタ領域がある。この時点で二つわかることがある。まず、「日付ベース」のファイル管理が為されている、という点。もう一つは、エディタ領域が「アウトライナーっぽく」なっているという点。どちらもなかなか興味深い。
logseqのデータを保存するフォルダには、以下の三つのフォルダが作成される。
「journal」には上記の日付のファイルが、「logseq」には設定周りのファイルが、「pages」には日付以外のファイルが保存される。つまり、日付のファイルが他のページのファイルとは別に管理されているわけだ。これは結構重要である。
ちなみに、日付表記のフォーマットは設定から変更できる。ページ上部の右側にある「…」から「設定」に入り、「エディタ」の「日時の表示形式」を変更すればいい。私は「yyyy-MM-dd」を好んで使っている(英語の月名表記はどうも性に合わない)。
基本的な操作:Home
さて、メイン画面に戻ろう。覚えておきたい操作は二つだ。Homeと前後の移動。どちらも上部メニューから行える。
上部にある家のアイコンが「Home」である。これを押すとHomeに移動する。Homeとは何か? すべての日付ファイルが一列に並んでいる状態だ。使い始めたときは、その日のページしかないのであまり意味はわからないだろうが、数日使えばわかる。下にスクロールしていくと、今日から昨日、昨日から一昨日というように日付が戻っていく。手帳のページを逆向きにくっているような感じだ。
その状態で、どこかの日付をクリックすると、該当の日付ファイルだけが表示される。そうなると、上下にスクロールしても特に変化はない。個別表示状態というわけだ。こうした個別状態のときだけHomeに戻るボタンが表示される。そのボタンがなければ、Homeにいると確認できるという寸法である。
ちなみにHome状態であっても、個別の日付ファイルを編集できる。だったら常にHome表示でいいじゃん? と思われるかもしれないが、やっぱり違いがあるのである。その辺はタスク処理周りの話をするときに確認しよう。
とりあえず、Homeで日付一覧に移動し、日付をクリックでその日に移動する、という操作が覚えておきたい第一操作だ。
基本的な操作:「戻る」と「進む」
覚えておきたい第二操作は、go back と go foward である。それぞれ上部メニューの ← と → が対応している。もちろん、直感的に理解できるように「戻る」と「進む」だ。ブラウザのそれを思い浮かべればいい。
なぜこの操作を覚えておきたいかというと、最初に述べたようにLogseqが「リンク」ベースで話を進めるからだ。
たとえば、例示したページにはLogseqというリンクがある(リンクの作り方はまた説明する)。そのリンクをクリックすると、Logseqというページにジャンプする。そりゃまあ、当然だ。
で、たいていの場合、そうしてジャンプしたページで用事を終えたら「もといたページ」(つまり日付のページ)に戻りたくなるものである。そこで「戻る」が活躍するのだ。
Logseqは、リンクベースで話を進めるが、あちらこちらに縦横無尽にジャンプするという感じではなく、むしろ「その日のページ」をキャンプ地にしながら、必要なページに出かけて戻ってくる、という使い方が多くなる。なので「戻る」が使えるときわめて便利なのだ。
ちなみに、わざわざマウスで ← や → をクリックしなくても、ショートカットキーで command + [ やcommand + ]を押せば戻ったり進んだりできるのもWebブラウザと同じである。
さいごに
まずは、Logseqの「基本のき」を確認してみた。他にもいろいろ面白い要素があるツールなので、続けて紹介していきたい。
(蛇足になるが、Homeに戻るのもショートカットキーでいける。気になる人は自分で探してみるとよいだろう)