メソッドにおける「正しさ」ではなく、自分の「正しさ」を見極めること。
フレームワークやライブラリを使い、自分なりのシステム(あるいはOS)を作り上げること。
それがセルフマネジメント2.0におけるマインドセットである。
- GTDをそのまま使うのではなく、その一部を取り入れる。
- マニャーナの法則をそのまま使うのではなく、その一部を取り入れる。
- 七つの習慣をそのまま使うのではなく、その一部を取り入れる。
複数の手法を用いていたら、おのずとそんな風に「つまみぐい」になるだろう。でもって、実践していくうちにその「一部」すらも微妙に変わっていく。
それでいいのだし、それが必要なのだ。つまり、自分の原理を立ち上げる、という意味でのシン・原理主義。そういう在り方である。
そうやってパッチワーク的に(あるいはブリコラージュ的に)作り上げたものは、参照したものに部分的に似ていながらも、全体としては違ったものになるだろう。
そこで、以下の格言を送る。
「異なるものには、異なる名前を」
違った方法をやっているのだから、違った名前をつければいい。あたかも自分が書いたコードのファイルに、自分なりのメッセージを込めてに名前をつけるかのように。
Kurashita.exe でもいいし、 OneTaskFouces.exe でもいい。
そうやって名前をつけることで、明示的に「自分の方法」が立ち上がっていく。もともと存在していた先達の歩みとは、違った道のりに向かって進むのだ、という心意気が醸成されていく。
そういうマインドセットもまた、ライフハックの根源に潜んでいるのではないだろうか。
別に卑屈になる必要はない。本道を歩めないからといって、それが邪道とは限らない。なにせそれは「自分の方法」なのだから。
そして、結局のところ既存のメソッドだって同じように立ち上がってきたに違いない。私たちもまた、そういうムーブメントに参画できるのだし、参画すべきですらあるだろう。
世界から受け取っているだけでは、負債だらけになるのだから。