PoICという情報カードを使ったシステムがある。
このPoICには4種類のカードタイプがある。
・記録カード
・発見カード
・GTDカード
・参照カード
この4種類は、Logseqにどんなことを書いていくのかのフレームワークとしても使える。
4つのカード
以下、すべて「4カード – PoIC」よりの引用。
記録カード。
記録カードは、私たちの身の回りの事実や現象を記述するのに使います。例えば、日記(生活、仕事、夢)、お金の収支、健康状態(体温・血圧・体重)、食事、天候(天気・気温・湿度)などが、記録カードに属します。
発見カード。
記録カードから得られる長期的なパターンの他に、私たちは一瞬にしてパターンを見つけることがあります。「分かった!」、「見つけた!」、「ああそうか!」という瞬間がそれです。
このような直感的な発見はすべて発見カードとなります。例えば、生活・仕事のアイディア、発見、直感、理解、認識、ジョーク、詩、俳句など、私たちの頭・心から湧き出てくるものが、発見カードに属します。
GTD カード。
GTD カードは、やるべきこと(Things Do)、やったこと(Things Done)を記述するカードです。
参照カード。
本・テレビ・ウェブからのことばの引用、料理のレシピなどは、参照カードに分類されます。これはひとことで言えば、「自分以外の他の誰かのアイディア」を記すカードです。
実際に何を書くのかは、個々人でその使い方を考えればいい。ただ、上記のような4分類は「Logseqに何を書き残していくのか」の指針として機能してくれるだろう。
加えて、PoICではカード左上のマスを塗りつぶすことで「タグ」の代わりとしていた。デジタルであれば、もちろんそんな手間を加える必要はない。
まず、Logseqでは、「GTD カード」はTODO機能を使えばいい。小さいタスクは短行で、大きなタスクはブロックで扱えば問題ない。
同様に、その他3種類のカードもまた何かしらの「目印」を付けておくとよいだろう。アイデアに関しては、以前紹介した方法(https://rashita.net/blog/?p=31041)がある。
あとは、記録と参照だ。
記録については、すべてをひとまとめにしてもいいし、カテゴリーごとに個別に管理してもいい。
たとえば、「Logseqでのデイリーページの使い方 タスク管理も含めた「Logseqする」感覚 – ごりゅご.com」で紹介されている「生活のメモ(主に飲食記録)」などは好例だろう。記録の種別ごとに「目印」(ようはリンク)がついている。
ここまで細かくする必要を感じないならば、それこそ「記録」というリンクでもいいし、「生活」や「仕事」という大きな括りで記録を分ける手もある。
参照に関しても同じ考え方でいける。「参照」や「引用」や「読書ノート」といった大きな括りをつくることもできるし、より細かいレベルに分け入ってもいい。その辺は好みだが、あまり細かくしすぎると管理が煩雑になってくるので、ほどほどでとどめておくとよいだろう。
ちなみに、視認性を重視するならば、そうした「目印」は行頭につけておくとよい。逆に、視認性を下げて、検索ベースにしたいなら行末につければいい。そうしたアレンジも、その人の好み次第である。
さいごに
簡単にまとめよう。
Logseqには、日々の記録・日々の着想(思いつき)・日々のやること・日々の情報源を書き連ねていく。
それらは短期的な日々の運営にも役立つが、時間が経ったのち、特定のカテゴリーを読み返していることで得られる発見もある。そうした発見は、多くの場合「あなたの」知的生産の核になってくれるだろう。だからこそ、読み返しやすいように何か「目印」をつけておく、というわけだ。
逆に、「これはまあいいか」というものは単に書いておくだけにしておく。そういう強弱のつけ方も情報整理においては有効である。
では、健闘を祈る。