Evernote 10.51.7でバックリンク機能が追加された。そのページへのリンクを持っているページがあれば、それを表示してくれる機能だ。この機能が加わったおかげで、先日実装されたノートリンクの挿入機能が活きてくる。
たとえば、本のページを作ったとする。そのときに、著者名を入力したい部分で「ノートリンク」の挿入を行い、求めている著者名のページを探して挿入する。すると、緑色のリンクが追加される。これがノートリンクだ。
こうしておけば、このリンクをクリックするだけで著者名のページにジャンプできるだけでなく、著者名のページのバックリンクにその本のタイトルが表示されることになる。ページ同士がつながったわけだ。
これまでこうした「著者名」に関してはEvernoteのタグ機能で扱っていただろうが、そうすると著者名のページのように「そのタグの説明」が書けなくなってしまう。もしそれを書こうとすれば、やはり著者名のページを作り、そこに著者名のタグをつけるというなんだかわからない作業をせざるをえない。なかなか不自然である。
しかもタグ方式だと、関連するページを見るたびに、いちいち今表示されているノートから移動しなければならない。タグをクリックして「タグによる絞り込み」に飛ぶ必要があるのだ。それはなかなかに面倒だ。
このバックリンク方式であれば、そうした作業からは開放される。説明を入れたいような用語についてはタグではなくページにし、タグをつけるかのようにそのページへのリンクを挿入していけば、バックリンクがそれらのノートをつないでくれる。
あとは、「存在しないページへのリンク」を作ることができればバッチリだろう。つまり、ノートリンクを作ろうとしたら、まだそのページ(例で言えば「清水幾太郎」というタイトルのページ)がなかったときに、そのままの操作で新規ページを作り、ノートリンクも機能するようにできれば何も言うことはない。
とりあえず、この「バックリンク機能」は10年くらい待ち続けていたので、こうして実装されたことはたいへん嬉しく思う。今後も、こういうノート同士のつながりをうまく扱える機能が充実してくれることを願う。