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変化を拒絶する心理

年金法案が通ってしまった。対北問題も、道路公団問題も、郵政民営化問題も、
何一つ100点を与えられるような政策をしていない。

しかし、直接的な問題はそういうことではない。
そういう与党・政府が国民から「認められている」ということである。

もし、選挙権を持つ国民一人一人に今の政府はアリですか、無しですかと聞いて回った場合、その結果はどうだろうか。

私個人的には、無しが圧倒多数を確保すると信じたいが、おそらく現実は五分五分がそれよりも与党よりになるのではないか、そんな気がする。

結局のところ、民主主義をつくるのは、国会議員ではない。
われわれ国民一人一人の意識が民主主義を作っているのだ。

たとえば、世界から見て、バカな政府だなと思われていれば、それはそのままバカな国民だなと同じ扱いになってしまう。この国は「自由民主主義」国家なのだ。
別に、自民党がわれわれに独裁を行っているわけではない。

もちろん、権力が集中しやすいような仕組みが出来上がっているかもしれない。

しかし、それ自身を含めてきちんとした評価をしていくのが、国民の理性であろう。

今、国民の理性がない、というのではなく極端なまでの無関心になっているということは確かである。それもまた政治家の思惑どうりなのかもしれないが。
とりあえず、国民が無関心であればあるほど、国会議員は好き勝手できる。

これは、株主がいながら、その目が光っていない株式会社を思い浮かべていただければ、適切であろう。

お金を出している人間が、「まあ、てきとーにやってくれよ」なんて思っていれば、経営者がだんだんとバランス感覚を失ってくるのは、もう仕方ないことなのだ。

国会議員はそれほど偉い人間ではない。対して勉強もしてない奴らがおおいし、考えが凝り固まって広い視野をもてなくなった老人も多い。
そして、彼らは自らがやめるという意思を持たない限りはその職についていられるのだ。

国会議員は偉い人間ではないが、「国会議員」というのは、この日本ではだいぶありがたがられている。大体にして扱っている分野が大きすぎる、と私は思う。

これは、地方分権が進むことで改善されるかもしれない。

しかしながら、自分が得ている仕事・権力をやすやすと話すほど人間は無欲なものではない。

だからこそ、はっきりとNOというべき国民が必要なのだ。l

なぜ、自民党政権がこんなに続くのだろうか。

小泉人気?
もちろん、それもあるだろう。しかしそれを直接支えているのは、われわれの意識である。
国民の国内の状況における知識のなさ、無関心さ、それに加えて変化を拒絶する心理がおおきく働いていると思う。

たとえば、ある日突然気がつくと、民主党に政権がわたっていた。選挙もなく辞任もなく、ただ日常の延長線上で民主党が与党になっていた。まるでカフカの「変身」のように突然。

だとすれば、そのまま誰も大きな声を上げず、民主党が政権をになっていくだろう。
自民党に票を投じた人も、とくに違和感なく生活を続けていくだろう。
という仮定からの結果はあまりに間違っているのだろうか。
やはり、自民党に票を投じた人は、自民党にもう一度政権を、と声を高くして動き出すのだろうか。そうはならない気がする。

結局のところ、戦後の復興以来自民党が政権をになってきた、それでなんとなってきた、という思いが強く、その形からの変化を望まない人がたくさんいるということなんだろうと思う。

私の人気では、今の自民党に限らず、多くの国会議員は現状の問題に対してなんら対応できる能力を持たないと思っている。時代遅れなのだ。化石。

このままでいけるんだったらこのままでいいじゃないか、というのは割に普遍的な心理であろう。環境に適応するためにはエネルギーが必要であるし、人間はエネルギーを最小限に抑えるように行動する。

しかしながら、この変化を拒絶する心理は、何かを蝕んでゆく。
愛国心?自尊心?国の未来?子供達の将来?国家の安全?国家の自立?

それが何であれ、一度失われたものは、取り返すのが容易でないということである。

国民が豊かさのなかで、享楽におぼれ、いろんな問題を他人に押し付けてきた結果が今の日本である。それが悪かったのかどうか、私には判断しかねる。

しかし、これからも同じ状況でよい、とは決していえないと思う。
本当に大きな変化が訪れない限りやがてこの国は、どういう形であれ「滅びる」と思う。

2件のコメント

  1. もう多くの日本人には、滅び行く自覚症状もないのかも知れませんね。一方でその状況を喜んでいる人もいる。何が正しくて何が悪いのか。その基準も曖昧になってきている気がします。

  2. >souljazzさん
     どうも、コメントありがとうございます・
    たしかに、正しさの基準というのが、どんどんと曖昧になっていっている気がします。しかも、その方向性を修正しようという動きもあまりみられません。

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