0-知的生産の技術 「タスク」の研究

インターネットと関わり合うための3つの力

インターネットの3つの使い方

「ネットがあれば履歴書はいらない」(佐々木俊尚)の中で、インターネットの使い方は3つあると指摘されている(p9)。

それは

・情報を探す
・人とつながる
・自分のことを人に知ってもらう

この3つだ。

この3つから見えてくる、インターネットを使う上での「力」というものを考えてみたい。

情報を探す

これは簡単だ。

検索せよ!

ただし、どこをどのように検索すればよいのかということを知る必要がある。全く同じ検索エンジンでも使う人によって得られる結果はまちまちだ。そういった意味で、これからの情報力は検索力に置き換えられるだろう。

検索力とは、検索ワードの設定だったり、あるいは絞り込みのやり方などだ。またアクセスできるデーターベースが多い方が有利なことも間違いない。有料だが強力な新聞検索のG-search、論文検索のCiNiiなどの存在を知っているかどうかも大きい。

更に言えば、海外の新聞や論文を読めるかどうかも大きな差になってくる。もちろん翻訳ソフトの存在もあるがまちまちだろうし、また専門用語が多くなってくるとお手上げになるのではないだろうか。
※私はその手のソフトを使ったことがないので断言できない。

人とつながる

例に挙げるまでもないが、SNSやTwitterといったサービスなどを使って、普段は会ったり話したりできないような人ともつながりを生むことができる。
それを活用する能力を、コミュニティー力と呼べそうだ。

基本的には礼儀というかコミュニケーション能力がその点では一番重要だ。コミュニケーション能力が高ければ、新しいコミュニティーに参加することも用意だし、また参加したコミュニティーの中で自分の立場を維持していくこともできる。

もう一つ言えば、自らコミュニティーを築いていく力も必要になってくる。自分にとって必要なコミュニティーが元から存在していなければ、意識的にそれを作っていく必要がある。

自分のことを人に知ってもらう

名刺であり、履歴書である使い方。これが「ネットがあれば履歴書はいらない」で力説されているこれからのインターネットの使い方である。

これは情報発信力といえる。どうでもよい情報を垂れ流すだけでは、PRにはならない(マイナスのPRにはなるかもしれないが)。またスピードも重要である。
RSSが支流になってきているので昔ほどではないが、それでも更新量が低いブログなどはフォローされなくなるし、Twitterではそれがかなり顕著だ。

どのような質の情報を発信するかに加えて、いかに発信するかという点も踏み込んで考えていく必要がある。

3つの力の相互的な関係性

検索力、コミュニティー力、情報発信力、この3つがこれからのインターネットと関わり合う中で必要な力だといえる。

この3つの能力はそれぞれが相互的に関係性を持っている。例えば「コミュニティー力」があれば、他の二つの能力が不足していても、だれかに教えを請うことができる。

検索力があれば、自分に必要なコミュニティーを見つけ出せる確率が高まる。

情報発信力があれば、検索力の高い人に見つけてもらえる確率があがる。そこで自分にとって有益なコミュニティーの方からお誘いがかかるかも知れない。あるいは情報発信への返信として情報が入ってくることも考えられる。これは自分から探しに行く検索ではないが、自分の関心に基づいた情報というフィルターがかかっているので、一種の検索といえなくもない。
※情報の方から、「あなた」を探してきていると見ることができる。

このように相互的にフォローできる能力ではあるが、かといって「特化」を目指すのは危ない。特にコミュニティー力が全くない、という状況だと新しい広がりがうまれてこない可能性がある。
※人と会話をするのが苦手、ならまだしも人と会話をしたくない、では近寄ってくる人は激減してしまう。

まとめ

インターネットが欠かせないツールとなって、しかもそれがどんどん生活に入り込んでくるのが現代だ。無視することができないのであれば、できる限り有効に使っていくべきだろう。

情報格差という言葉があるが、それがさらに広い意味を持ち始めている。単に情報量の差だけではなく、自分が発信する情報の質や量にもその言葉には含められつつある。

言葉自体を変えて、「ネット力格差」と呼ぶこともできそうだ。ネットをうまく使いこなせる人とそうでない人の差はこれからどんどん大きくなるだろう。

・検索力
・コミュニティー力
・情報発信力

上に挙げた三つからなる「ネット力」。

この3つの力を意識して磨いていくことで、自分の可能性を広げていくことができる。
それは、収入が多くなったり、肩書きが偉くなったりすることだけではなく、自分が持つ興味の広がりや深まりであったり、「楽しく生きていく」ための手がかりだったりもする。

そう言った意味でネットの関係性はビジネスパーソンだけが考えればよい、というものではない。ごくごく当然のように存在するネットとの関わり合いは、デジタルネイティブではない世代にとっては一度じっくり考えてみる必要があるのではないだろうか。

参考文献:

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