ノート術企画の雑誌を二つ読みました。
THE 21 ( ざ・にじゅういち ) 2010年 03月号 [雑誌] | |
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日経ビジネス Associe ( アソシエ ) 2010年 3/2号 [雑誌] | |
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日経BP出版センター 2010-02-16 売り上げランキング : おすすめ平均 |
著名人やビジネスマンのノートの使い方を簡単に紹介しつつ、現状販売されているノートの紹介という軸はまったく同じの企画。
どちらもなかなか面白かったです。
この二つの企画を読んでいて改めて痛感したのは、「ノートの使い方は人それぞれ」ということ。完璧で万能のノート術なんて存在しません。その人がそれぞれのノートの使い方を自分で考え、洗練させ、今のスタイルにたどり着いたのであろうと思います。
ノートというツール
以前シゴタノ!の「現代版ギルド社会とそこで生き抜くための術」というエントリーでも書きましたが、これからはギルド社会と似通った社会がやってくると思います。むろん全ての社会人がそのような状況に置かれるわけではありませんが、そういった選択肢が存在する社会になると思います。
職人という比喩で言えば、ビジネスパーソンは「オフィス職人」と言えるでしょう。実際に働く場所がオフィスに限られる訳ではありませんが、オフィスワーカーとして一定以上のスキルがあるからこそ、仕事ができるわけです。
ノート(あるいは手帳)は、職人が使う「道具」のようなものです。昔の職人は自分が使う道具を自分で作っていました。自分の用途に合わせた、自分の手の形に合った道具を作る事も職人の仕事の一つだったように思います。
であれば、現代のオフィス職人もノート・スタイルを自ら構築して行く必要があるでしょう。それは他人のノートスタイルをそのまま真似したとしてもあまり効果が得られないということでもあります。
ノート術の構築と継続
では、どのようにすれば独自のノート・スタイルを構築していく事ができるでしょうか。
一番肝心な事は
「ノートを使い続ける」
ということです。当たり前ですが、上の二つの雑誌で紹介されていた人は皆ノートを使い続けています。ノートを使い続けているからこそ、使い方の問題点が見えてきて、改良点を考える事がえきます。
まったくノートを使う習慣が無い人が「ノート術」の本を読んで、いきなり自分にぴったりのノート・スタイルを見いだせる可能性は低いと思います。しかし、そのスタイルが合わないからといってノートの使用を止めてしまえば、それ以降の発展は生まれてきません。
私は、このノート企画で、いろいろなノートの使い方を紹介していきたいと思います。そして、こういうノートの使い方なんかどうだろう、という提案もしていきたいと思います。それは単に一冊のノートの使い方を超えて、デジタルツールとの効果的な融合のスタイルになるかもしれません。
ただ、重ねて書きますが、完璧なノート術なんてものは存在しません。一つ一つのノート術は課題に対する解決のようなものです。
- 情報を記録したい→メモノートをいつでも持ち歩く
- アイデアを出したい→白紙や方眼のノートを使う
- タスクを管理したい→付箋を使う
- 思考を整理したい→マインドマップを書いてみる
このように、まず実現したいものがあって、それに対する解決としてのノート術が存在します。であれば、まずノートを使って何をしたいのか、を明確にすることがノート術のスタートと言えるでしょう。
そこから自分に合ったノート術にたどり着くためには
・ノートを使い続ける事(あきらめない)
・常に向上を目指す事(問題点→改善を探す)
この二つを意識していくことです。そうすれば、少しずつ「あるべき形」というのが見えてくると思います。