0-知的生産の技術

「読む」力と、読書。

武道の奥義「読み」で、仕事力を底上げする(Find the meaning of my life.)というエントリーが面白かったので、トラックバック的な感じでエントリーを書きます。

「読み」とは

「読み」というのはどういうことでしょうか。

オリンピック代表の座を争った経歴を持つ、柔道の先生に聞いたことがあるのですが、「読み」と「想像力」はちょっと違うそうです。「読み」は場の空気の流れや気の流れと言った、大局を読めるかどうかだそうで、「こう動くはずだ」という当てずっぽうに近い想像力とは、違うのだそうです。

武術を引き合いに出されていますが、例えば将棋、囲碁、麻雀でも「読み」の力はとても重要です。当てずっぽうとの違いは、経験から導き出される一種のシミュレーションが「読み」なのではないかと私は考えています。

「読む」力があれば、的を外す事は少なくなりますし、余計な労力を払う必要もなくなります。「想定」ができるほど「想定外」の出来事は減ります。状況をコントロールしていくために「読む」力は必須といえるかもしれません。

@kazumotoさんがビジネスでも有効な力と指摘されている点は多いに同意できます。

読了のその先に

さらに、突っ込んで考えてみます。

ちょっと考えてみると、人を読む。世相を読む。情勢を読む。時代を読む。世界を読む。景気を読む・・・と、なぜか大きいうねりを推し量ることを「読む」というのは、もしかしたら武道の「読み」に端を発しているのかもしれません。つまり、身近な相手、職場の雰囲気、 仕事の段取り、商談のクロージングポイントなどを「読み」、先回りして抑えてしまえば、その仕事の主導権を握れるチャンスが増し、互角に勝負できると思うのですがいかがでしょう?

上に引いたような使い方をする「読む」ですが、これを本に当てはめたらどうなるでしょうか。本を「読む」。

読書にも二種類のスタイルがあります。

  • 書いてある情報を額面通り受け取る
  • 内容を基盤にして自分の考えを導き出す

おそらく、前者が普通の読む。後者が「読む」と言えるのかもしれません。読書をしていて「ピンとくる感じ」は、なとなくここで語られている「読む」に近い印象があります。

それは、その本が情報系の中でどのような位置づけを占めるのか、あるいは、書かれている内容がこれからどういう意味を持ちうるのかを見いだすという感覚です。

そういう本の「読み」方は即効性はありませんが、「読了のその先」にたどり着くためには必要なものではないかと思います。

まとめ

本を「読む」とは

  • 自分の読書経験からその本の「あたり」をつけること
  • 本の内容の将来的な意味を見いだす事

の二つを指すかもしれません。そういう読書のやり方は指数関数的に知識のフィールドを広げていってくれるのではないでしょうか。

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