「タスク」の研究

ノート企画:第五回:思考型ノート

かなり間が空いてしまいましたが、ノート企画の続きです。ちなみに前回までのエントリーはこちら。


ノート企画のこれまで:

思考型ノートとは

前回(第四回)にも書きましたが、情報を整理するためのノートが「思考型ノート」です。それに対して、記憶するために情報を書き写すものを「暗記型ノート」になります。同じノートであっても、果たすべき役割が違っていれば効果的な使い方が違ってくるのも当然です。

美崎栄一郎氏もその著書の中で学生のノートと社会人のノートの違いという点を指摘されています。ノートの使い方は役割によって違うということは知っておいた方がよいでしょう。
※参考文献参照

先ほど述べた、思考型ノートには二つの役割があります。

・頭の中の情報を整理する
・発想の土台を作る

これらは情報を記憶することとは全く別の役割です。それぞれの役割について少し詳しく見ていきます。

頭の中の情報を整理する

これは、「書く」という作業がその役割の大半を占めています。「書き写す」ではなく「書く」というのがポイントです。

もやもやしているものを書き出してみるとスッキリする、という現象はよくありますが、それは「書く」という行為によってもたらされています。文章化は、言葉とそのつながりを意識しなければ行えません。あるいはマインドマップでも同様です。

つまり、整理した状態を意識して書いていく、というよりは書きながら整理していくというイメージの方が近いでしょう。文章化という作業自体に「整理」の機能が付いているという感じかも知れません。マインドマップ化も同様です。

これは「文章」や「マインドマップ」あるいは「チャート」といったある種の型に情報を押し込んでいく作業が必要です。単に思いついたメモを走り書きしているだけでは、「整理」には結びつかないと思います。
※チャートについては参考文献参照

発想の土台を作る

発想するためには何が必要でしょうか。それはアイデアの元となる情報を頭の中に入れておくことです。材料が入っていなければいくらかき混ぜてもミックスジュースはできません。

発想する準備段階として、関連するアイデアや情報が一望できる状態を作っておくことが効果的です。一望できる状態とは、「目に入る程度のサイズ」に「整理された状態」で置いてあることです。ノートの中でまとめられていれば、それらを見るだけで関連する情報やデータなどを一覧できます。書いたノートを見返す事は、以前整理した自分の脳の状態を「再現」すると言い換えることができるかもしれません。

情報をノートにまとめる事の意味はこの二つの意味があると思います。

まとめ

新しい発想に至るためには情報をインプットしてから3つのステップがあります。それは

アイデア→まとめ→発想

の三段階です。アイデアはメモすることで取り逃がす事を防げます。捕まえた情報やアイデアなどを整理して一定の形を与える作業が「まとめ」のステップであり、そこで「思考型ノート」の出番となります。

「思考型ノート」は「書く」事が最重要ポイントです。

  • ポイントを箇条書きする
  • 文章化する
  • 図形でまとめる
  • マインドマップ

と、手法はいろいろありますが、その作業の中で思考が「整理」されていきます。ただ、これらもある種のスキルが必要なので慣れないうちは上手く行かないかもしれません。得手不得手もあるので、自分がやりやすい物を選ぶ必要もあるでしょう。

ある程度継続していくうちに、「脳を整理する感覚」を実感できるようになると思います。ノートを使うことのメリットはそういった体験を積み重ねていくことで徐々に見えてくるようになるでしょう。

参考文献:
社会人のノートの使い方の参考書。

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)
ナナ・コーポレート・コミュニケーション 2009-09-11
売り上げランキング : 1672

おすすめ平均 star
starやっぱり、同じ内容
star忘れるために取るノート
star縮小コピー多用、やってみたら意外に使えます。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「材料メモ」「チャート」について。

「知」のソフトウェア (講談社現代新書)
「知」のソフトウェア (講談社現代新書)
講談社 1984-03-19
売り上げランキング : 43679

おすすめ平均 star
star情報へのスタンスとして
star無手勝流を勇気付ける
star知的刺激に富む一冊

Amazonで詳しく見る by G-Tools

編集後記:
連載が大きく飛んでしまったので、とりとめない企画になってしまいました。やはりある程度連続して書かないと形作りはやりにくいですね。とりあえず、一度これでノート企画は終了します。おそらく第二回もありますので、しばらくお待ち下さい。

2件のコメント

  1. 当社で新発売した「気づきメモノート」はまさにそのような背景を想定して考案したものです。アマゾンでも取扱を開始しましたので、参考にしてみて下さい。思考の視点というよりも、経営の視点ということを主眼において開発したものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です