Evernote+iPhoneという環境の方にとってメモアプリの選択肢はさまざまあります。メモアプリは機能を特化させたものが多いので、それぞれ一長一短ありますが、目的別にオススメのアプリを3つ紹介したいと思います。
なにはともあれさっくりと

メモメ。無料アプリ。とびきり動作が速いです。
起動→メモ入力→メールボタンプッシュ→送信ボタンプッシュ
で終了。すぐさま次のメモ入力画面が上がってきます。この快適さは非常に心地よいものがありますね。無料なのもイケてる点です。一応送信ボタンを押す前に件名などを記入することもできます。
既定送信先のアドレスは3つまで設定できるようですが、二つ以上を設定してしまうと、メモ送信の流れに「アドレス先を選択」というステップが入ってきてしまいます。使い勝手とのトレードオフですが、複数の送り先を使うならば以下のアプリの方が断然使い勝手がよいと思います。あくまで単一のアドレスに恐ろしくスムーズにメールを送るのに向いているアプリ、ということで理解しておいてください。
ちょっとハックな使い分け

SpeedMailer。こちらも無料。以前も紹介しました。SpeedMailerは厳密にはメモアプリではなくメールの「ひな形」を保存しておくアプリです。しかしながら、Evernoteのバージョンアップでこのアプリの「役立ち度」はかなりアップしました。
ひな形の設定は、「送信先」(複数設定可能)、「件名」「本文」の3つの項目があります。ここで重要なのが「件名」です。
以前のバージョンアップで、メールの件名に@ノートブック名、#タグ名を加えておくと、それがそのまま適用された状態でEvernoteにノートを作ることができるようになりました。
あらかじめ行き先が決まっているノート、タグが決まっているノートを作りたい時にこの「SpeedMailer」は活躍します。例えば「ToDo」に関しては特定のノートブックに入れている場合にデフォルトノートを経由させる必要が無くなります。
あるいは「アイデア」とか「思いつき」といったタグを付けることが明白な場合にも便利です。
※もちろん「タスク」や「買い物」というタグもありでしょう。
メールからノートブックやタグを指定する時の問題は
・めんどくさい
・名前を覚えていない
というものがあります。長いノートブック名ならばそもそも入力しようとも思わないでしょうし、仮に入力しても大文字と小文字(あるいは漢字)が間違っている可能性もあります。「Aciton」or「action」、「思い付き」or「思いつき」など間違いの元はどこにでも潜んでいます。
ひな形として入力しておけばこういった問題から解放されます。もちろんメモメに比べると入力→送信の時間はかかります。あくまで「後でかかる処理の手間を減らす」ということを理解した上で、使ってみて下さい。
手書き入力
SpeedText
こちらは有料。230円。有料アプリでも結構人気なようなのでご存じの方は多いかと思います。入力はスピーディーに行えますし、アプリの「質感」も結構良いので気に入っています。
ちなみに、このアプリは@hyukiさんのつぶやきを手がかりにチェックしました。どうもありがとうございます。
アプリを起動させると以下のような画面になります。

入力後はこんな感じ。

わざわざメールで送信しなくても、このアプリ自体がEvernoteと連携しているので、簡単にEvernoteにノートを送る事ができます。
この「SpeedText」からEvernoteに送られたノートは画像ファイルとして認識されます。この動作の連係は使い勝手を考える上で非常に重要です。
他の手書きアプリとの比較
一度「手書きメモ」というアプリを試したことがあります。どっちの方が「手書きアプリ」として使いやすいかという比較のために。手書きメモは「手書き入力」したものをテキストデータとして認識するという優れものなんですが、両方使ってみた感覚としては「SpeedText」に軍配が上がりました。
文字認識の速度自体は遅くないのですが、正確に認識させようとするとどうしても「ゆっくり」書く必要があります。一度「優」という字を書いたら「偵」という字に認識されました。多分丁寧に書けば正確に認識させることは難しくないのでしょうが、iPhoneでいそいでメモを取る目的としては若干心許ない感じです。
「じゃあ全部ひらがなでかけばいいじゃん」という発想になると、今度はわざわざ「手書きメモ」を使う必要が無くなります。テキストデータとして認識することのメリットは「そのまま使い回せる」ということです。ひらがなを漢字に変換する手間は、画像データからテキストデータを起こす手間とあまり変わりません。
※もちろん短い文章やメモならば、ということですが
加えて「SpeedText」の方が優れている点は「略字」が使えるということ。
例えば私は「読了」というのを

こんな略字で書きます。こんな字は私にしか理解できませんが、私しか見ないので問題ありません。こういう直感的な使い方ができるのが「SpeedText」の良いところです。「キーボードは使いにくい」と感じておられる方は上のアプリよりもこちらの方がよいでしょう。
まとめ
Evernoteと連携しているアプリはいくつかありますし、メール送信ができるならばそれ以外のメモアプリでもEvernoteと組み合わせて使うことができます。
ポイントは、どんなシチュエーションでそれを使うことになるのかを想定しておくことです。
メモメはかなり優秀ですが、例えば一日100個の思いつきをEvernoteに送信して、それぞれに「アイデア」のタグを付け、その後「後で見直す」というノートブックに入れる作業を行っているとすれば「SpeedMailer」の方が便利なのかもしれません。
あるいはキーボードの入力に不慣れであったり、略字を使いたいのであれば「SpeedText」は優れた選択肢です。
Evernoteアプリでもメモは取れますが、それ以外の選択肢を持てばより良い「Evernoteライフ」が遅れることでしょう。
さて、あなたはどんなアプリを使ってEvernoteにノートを作っていますか?
こちらの記事も参考に
Evernote:メール送信ノートにノートブック、タグ指定機能実装(b2log/p)
FastMemoが超優秀なメモツールな件(FastEverよりイケてるよ)(goryugo, just another lifehacker)
『HayaMemo』
こちらもなかなか使えますよw
Evernote、Twitterとの相性は抜群です!
ご参考(AppBankさん)→ http://bit.ly/dkdQ8s
>@dackbackさん
情報ありがとうございます。
まだまだ知らないメモアプリがたくさんありますね。「HayaMemo」今度チェックしてみます!