公営ギャンブル不振、自治体収益が急減
少し前からかなり疑問だったんですが、この記事で少しそのなぞが解けたような気がします。そのなぞというのが、「パチンコ・パチスロ人気」
わからん人にはわからんでしょうが、去年までは非常にパチンコ・パチスロがにぎわっておりました。おそらく今年も同じように推移していくのか行かないのか、はわかりませんがそれでもかなりの経済規模であることは間違いないでしょう。
パチンコ屋の満杯の駐車場を見て、どっからこんな人がきてるのかな、なんて思っておりましたが、これは公営ギャンブルから人口が流れてきてるんでしょうね、おそらく。
これまたギャンブルに関心ない人はほとんど知らないかもしれませんが、公営ギャンブルというのは参加者に非常に分が悪いのです(いわゆるテラ銭が高い)。
このいわゆるテラ銭というものに追求していくとかなり話がそれてしまうのですが、あんまり知らない人もいるだろうし、軽く補足。
ものすごく単純に言うと、胴元(ギャンブルを開いている人)が参加者の掛け金から一定の金額を持っていくのをテラ銭といいます。
たとえばテラ銭が10%で、一人100円持って、大じゃんけん大会を行い優勝者には賞金が出るというギャンブルでは、賞金は100円x参加者ではなく、90円x参加者になり、残りはテラ銭として胴元が懐に納めます。
実はこの割合というのが、公営ギャンブルでは25%と定められています。普通のギャンブルは10%~20%程度。つまりそもそも公営でないギャンブルのほうが勝ちやすいということになってしまいます。(もちろん店の経営者の意思しだいということはありますが)
だから、なんとなく公営ギャンブルから人が離れていくのはわかるような気がしますね。
だからといってパチンコやスロットに流れるというのもどうかな、というきがしないでもないですが。
これを公と民といういつものわかりやすい構図にあてはめると非常に理解しやすいでしょう。公営はきっちり決められているので、たいした営業努力はできない。
しかし、民間は利益を上げるために、一人当たりの利益を下げても総客数をあげることでフォローすることも可能。店同士の競争は激化しやすい。
となると、客は公営よりも、民間のギャンブルに惹かれる、というのはわかりやすい構図である。
だから、総てのギャンブルを民営化せよ、というのはあまりにも暴論である。
とくにパチンコ、スロットはその魅力のゆえ、中毒状態になってしまう人もかなりいる。
いくらなんでも宝くじ中毒なんていう人はいないだろう。それとも私が知らないだけか。
ギャンブルの形というのは、本来は客が最大限まで満足するようなものであってはいけないのだろう。しかしながら、もはやそれをきってしまうことができないくらい大きな経済規模になってきていることも確かだ。
最近のニートの問題と同様、パチンコ・スロットに熱中する若者も何とかしたほうがいいような気がする。
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