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「電子書籍の衝撃」企画:第三回:ソーシャル・コミュニティーの特徴とは

Posted on 2010 年 4 月 28 日2019 年 6 月 23 日 by Rashita
Tag:
  • セルフ・ブランディング
  • ,
  • ソーシャル・コミュニティー
  • ,
  • 電子書籍の衝撃

前々回、前回と書いている中で「ソーシャル・コミュニティー」ってどんなものなのだろうか、と言うことが気になっていた。字面だけでなんとなく分かった感が生まれてしまうが、実際の所、それはどのようなものなのだろうか。

あまり長々とこの話題に触れていても仕方がないので、これについて考えてみることで一応のシメとしておきたい。。

ソーシャル・コミュニティーの特徴を探る

現状で、ソーシャル・コミュニティーと呼べるものとしては、まつきあゆむさんが形成しているファンとのつながりがその代表例だろう。詳しい話は「電子書籍の衝撃」の中で紹介されているので今回は触れない。

今回は、自分の体験やネットで活躍している人の活動を観察しながら考えたことをざっと書いておきたい。

ソーシャル・コミュニティーでポイントとなる要素は3つあると思う。それは

・「親近感」
・「相互的」
・「醸成」

この3つだ。これがキーワードになっていくのではないだろうか。

親近感

これが従来のマスメディアとの違いであることは検証する必要もないだろう。著者にちょっとした感想やコメントを投げかけたり、あるいは質問を送ったりすることが簡単にできるようになった。

これが、従来の「ファンの集い」とは違った特徴であると思う。

相互的

相互的というのは、いろいろ複雑な意味がある。発信者に感想をのべたら、感謝の声が返ってくるという形。つまり「コミュニケーション」が存在するということが一つの意味である。

あるいは、ファン(ソーシャル・コミュニティーに属する発信者以外の人のことをとりあえず、そう呼んでおく)がコンテンツそのものに関われる、という可能性も含んでいる。感想を採り入れて次回作に活かすという事だけではなく、ファンのアイデアを盛り込んだ作品が出てきてもおかしくはないだろう。

「Evernoteハンドブック」はその代表的な形といって良いだろう。この本は「コミュニティー・ブック」として位置づけられている。それは閲覧者が参加者になりうる、ということだ。

もう一つ「相互的」という意味を踏み込んで考えてみれば、ファンが発信者になりうるという事もありうる。つまり「解説者」や「二次創作者」という位置づけだ。これらのコンテンツも同じソーシャル・コミュニティーで消費されるだろうし、それ以外に広がる可能性も秘めている。

多分、そこでは固定された役割というものはあまり意味を持たないのではないかと思う。

醸成

マスメディア世界における「ファン層」との違いは、それが徐々に育っていくという点にもあるだろう。つまり、それはブームではないのだ。

「皆さん今これが人気ですよ。知っておかないと損しますよ」と上から押しつけられるコンテンツであれば、瞬間最大風速はかなり大きくなるだろう。そのかわり廃れるのも早い。

ソーシャル・コミュニティーの新規参加者は、自分と共通の関心事を持つ人が追いかけている情報やオススメといったものから入り口を知ることになるのだろう。だから、あんまり「がっかりする事」というのは少ないかも知れない。

つまり、徐々にではあるが「関心ある人」が参加していく、と言うことだ。とりあえず、マスではやるものに比べればスピードは遅いに違いない。

これがある程度大きくなってキャズムを超えるということがあるのかどうかについては、わからない。多分無いだろうし、もしあったとしても例外的ものではないかと思う。

まとめ

とりあえず、現状感じたもの・考えたことをざらっと書いてみた。何せ事例が少ないのでこれが正確なものなのか、総てを言い尽くしているのかは現状では判断し得ない。

しかし、上に挙げた3つのキーワードは重要な要素だと思う。それは単に好きな人達が集まっているものとは異なった性質を持っている。発信者との距離感だけではなく、持てる役割すら多様性がある。それぞれが発信者であり、それぞれが繋がっている。ソーシャル・コミュニティーを指向するものが、遍在するようになり、またそれぞれが繋がる事によって新しいコンテンツが生まれてくる可能性もある。

それは今までとは全く違った作品であったり、音楽であったり、物語であったり、ゲームであったりするのかもしれない。現状ではその具体的な形をイメージすることは難しいが、面白い可能性が眠っていることだけは確かだと思う。

参考文献:

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