@shinrinさんの「使うことにより喜びを与えてくれる道具たち」(Blog Forest)
という記事を読んで、「いいね!」と思ったので紹介しておきます。
「こいつを使うと、気持ちいいんだよな!」という道具に出会えただけで、本当に幸せです。
私が今、個人としてとても大切にしている道具は、以下の通り。
- 手帳:フランクリンプランナーオーガナイザー、Campusノート
- 筆記具:万年筆(Pilot Grance)、ボールペン(Jetstream)
- テニスラケット:Wilson TOUR 95
- パソコン:DELL Inspiron 1318
- 携帯:S11HT
- 音楽携帯端末:iPod Touch、iPod Classic
- 腕時計:CASIO Wave Ceptor 3731
- ソフトウエアツール:Evernote、Check4Life
- フィルムカメラ:MINOLTA XD
- デジタル一眼:Panasonic GH1
- エディタ:秀丸
確かに道具の中には、単に便利以上の何かを与えてくれるものがあります。私が大切にしている道具は
- 手帳」ほぼ日手帳、ほぼ日手帳カズン
- メモ帳:re-collection poket、ロディアNo11
- 筆記具:ジェットストリーム(0.7)
- パソコン:Macbook(なんでも)
- ツール:Keynote
- 携帯(スマートフォン):iPhone(3GS 32G)
- 携帯音楽端末:iPod Classic(80G)
- その他:各種の偉大なる本

こうして見てみると、エディタとかキーボードとかにほとんどこだわりがないんですね。とういか他の人に比べて元々物に対してのこだわりは薄い方じゃないかな、という気がします。しかしながら、リスト化してみると若干Apple信者風ではあります。
※Microsoft製の製品に対しては一度も愛着が湧いたことが無いのは確か。
すると、「物にあまりこだわりのない私」に対して「こだわらせる」何かしらの魅力がこのツールたちに眠っているということなのでしょうか。
多分そうなのでしょう。その魅力が「高機能」「多機能」でないことはリストを見ればわかります。
高機能は十分条件?
なぜ、高機能ではないのでしょうか。
考えてみると、高機能には「限界」がありません。+αの機能、+ααの機能、+αααの機能・・・これは際限ない競争に繋がります。メーカー同士の高機能付加の争いには、何か肝心な物がかけてしまっているのでしょう。そうして高機能を追及しているだけの製品からは魅力がどんどん剥がれ落ちていってしまいます。高機能を売りにした製品は、別のさらなる高機能を売りにする製品が発売されればとたんに用なしになります。長い目で見れば一つの製品が持つ魅力は減退していってもおかしくないでしょう。
もちろんユーザーに便利さを提供するために機能を強化していくことは重要な事です。しかし、機能を強化してけばそれがすなわちユーザーに便利さを提供することに繋がるでしょうか。何かこのあたりを混乱したまま作り続けられている製品(モノであれ、デジタルツールであれ)がたくさんあるような気がします。
製品やデジタルツールが提供しているのは単なる「機能」ではありません。ユーザーがそれを使うという「体験」です。細かい操作方法から、機能同士の関連性までを含めた総合的な体験をツールは提供します。だからこそ、デザインやインターフェース、自由度、些細な使い勝手、というものにこだわる必要がでてくるわけです。これらは「機能」の下にあるわけでもなく、上にあるわけでもありません。製品について考える上でまったく同列に置くべき要素です。
※これら一つ一つを「機能」と定義することもできます。
モノについて考えるときは、この総合的な体験についてじっくり考える必要がありそうです。機能という断片的な切り口だけでは魅力あるモノに迫ることは難しいのではないでしょうか。この場合のモノとは物質的なモノに留まりません。デジタルツールでもそうです。広い意味で捉えればブログだってその範疇に入ってきます。
本当に良いモノを提供したいのならば、細部にまでこだわることが重要になります。それは「体験」を構成する各要素にこだわる、という事です。
お題目を掲げてトップダウンで機能を付加していくだけではなく、実際に使う人の視線からボトムアップで積み上げていく行為があって初めて「体験」を提供することができるようになります。この両者のアプローチのバランスが取れている時に、「なんかイイ感じのアイテム」が生まれるのでしょう。
最後に
今回は、私の気に入っているモノ、大切にしているモノをリストアップしてみました。こういう作業は案外楽しく、リストを眺めてみれば発見もあります。「無くなったときに大きな欠落感を覚えるであろうモノ」を一度リストアップしてみてはいかがでしょうか。見えてなかったものが見えるようになるかもしれません。
本当に凄いものは、それが凄いとは自覚されないものだ。 _Rashita
紹介していただきありがとうございます。
いい道具は本当にいいものですね。
そして、リストアップする作業はおもしろいものです。自覚していないものの発見につながります。
時々、やってみます。
>しんりんさん
こちらこそ、触発されるような良いエントリーを読ませていただいて感謝しております。
自分の気に入った道具にはとことんこだわっていきたいものですね。私もたまにリストアップやってみます。