6-エッセイ 物書き生活と道具箱

平凡な私たちがLifehackerから学べること

Inspired by 「私にとってライフハックとは」(Find the meaning of my life.)

LifeHack(ライフハック)は、情報処理業界を中心とした「仕事術」のことで、いかに作業を簡便かつ効率よく行うかを主眼としたテクニック群である。ハッカー文化の一つ。
__Lifehack(ウィキペディア)

すでに、日本では「ライフハック」という言葉の意味は拡散し、非常に幅広い用途で使われるようになってきています。もはや「何がライフハックで何がライフハックではないのか」ということを判断することすら難しくなってきている状況です。

今回はライフハックについて、立ち止まって考えてみることにしましょう。

ライフハックの歴史と転移

これはいい意味でのハッカーやギーク(技術に対してマニアまたはおたくないしフェチな傾向にある者)でもトップクラスのもの(いわゆるウィザードやグルと尊称を贈られる者たち)の過剰ともいえる生産性の高さの秘訣として、様々な手法が紹介され、日本では2005年春頃から技術者筋や技術愛好者筋を中心に関心を集めるようになった。
__Lifehack(ウィキペディア)

スタートはトップクラスのハッカーやギークな人々が使用しているテクニックの紹介という形だったようです。過剰なまでに生産を行っている人であっても、人間というスペックは普通の人と同様です。彼らは基本的に「もっといろいろな事をやりたい」という欲求を持っているだけです。それを実現させるためには一工夫した手法が必要になってくるのは当然のことでしょう。

方法論としては自身の生活や仕事のスタイルにおいて「気の利いた手段で、もっと快適に、もっと楽して、もっと効率良く」という方法を追求して行くことに他ならないが、これをコンピュータやシステムを解析し追求するように体系化していったものがいわゆるLifeHackである。この中にはコンピュータを使いやすいように工夫するというものから、ガジェット(気の効いた小物・小道具)を使いこなす、更には人間の生理機能上で効率良く作業するための方法論(→人間工学)など多岐に渡る。

一番初めは、コンピュータをどう使うかという所から始まり、それが人間をどうつかうか_自分をどう使うか_までに範囲が広まったものが現状です。

現状の「ライフハック」という言葉は幅広い使われ方をしていますが、「生産性を上げたい人」のための「生産性を上げる手段」がライフハックのはじまりであった、ということは認識しておいたほうがよいでしょう。

今の日本での使われ方は、「ライフハック2.0」とよべる形になってきているのではないかと個人的には考えています。産業構造の変化、不況の影響などで、人々の意識が「働き方」や「働くこと」にむき出している空気を感じます。そこでは、生産性をガリガリと求めるのではなく、人生を豊かにしていくためのアプローチが求められ、それまでの「ライフハック」にその解を求めるような動きがでているのではないでしょうか。

学ぶべき事

私はバリバリ生産性を追い求める生活を送ってはいません。ごくごく一般的な一人の人間です。しかし、「Lifehacker」と呼ばれているような人から学べることはあると思います。
それを一言で言えば

「人生に対するアプローチ」

と言えるものです。自分の人生や身の回りのことを、工夫を加えて改善していく、自分をより良いものにしていく姿勢、それは過剰に生産性を求める人生を送らなくても見習うべき姿勢ではないでしょうか。

 苦労して克服しようとするから面倒くさくなるのです。遊び心をうまく取り入れて、楽しみながらクリアする算段をする。
 勉強でも仕事でも、義務と考えたとたんにつまらなくなります。
 遊んでしまいましょう。目の前の課題をゲームと考えて、「今」を楽しく過ごすように努力するのです。

これは桜井章一氏の「ツキの正体」の中の一節ですが、まさにこういった課題に対する姿勢、自分で工夫をして改善していく姿勢、人任せではなく楽しみを自分で作り出す姿勢こそが私たち凡人がライフハッカーに学ぶべきものではないでしょうか。

まとめ

「ライフハック」として提供されるテクニックやツールは、特定の目的のために使われています。自分の目的がそれと乖離していれば活用することはできないでしょう。それは当然のことです。

テクニックやツールはそれほど重要なものではありません。むしろ自分の道を進んでいく上で、立ちふさがる課題をいかにクリアしていくのか、どうやったら「今」を楽しむ事ができるのかを考えることが必要だと思います。人生に流されていくのではなく、自分自身で改善を加えていくことで、流れを作っていく姿勢。それが「ライフハック哲学」と呼べるものではないでしょうか。

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