物書き生活と道具箱

ほぼ日手帳の使い方を振り返ってみた(上)

10月は年末と呼べるかどうかは分からないが、来年の手帳が本格的に文具店や書店に並び始める時期なので「手帳シーズン」とは言えそうだ。私は来年の手帳も今年と同じくカズンにすることに決めている。

ただ、それを「どう使うか」は未だに決めていない。更にいえば、ほぼ日オリジナルも欲しくなってきている。

若干整理する意味も込めて、今までのほぼ日手帳をざっと読み返してみた。

ほぼ日カズンと、オリジナルタワー
ほぼ日カズンと、オリジナルタワー

2004年~2009年

2004年

初めてのほぼ日手帳。カバーはナイロンのブラック。

月間カレンダーに予定を書き込み、デイリーページに日々の書き込み。行動記録+日記のようなスタイル。書き込み量は少ない。どこか遠慮が見える。白紙のページはすくないが、デイリーページの90%が空白という日もよく見かける。

何を思ったのか11月20日から、店長を務めていたコンビニの売上データを簡単に記入しはじめている。売上と客数だけの本当にシンプルな情報。12月頃になると1~2行程度その日の仕事でやったことも書くようになっている。

2005年

カバーは紺色。以降全てカバーはナイロンである。

月間カレンダー及びデイリーの使い方は変わらず。カレンダーに店のシフト情報を書き込むことがプラスされている。

デイリーページでも仕事周りの情報を書き込むことが増えている。が、全体的に空白が多い。12月8日にコーヒーをこぼした跡がある。これもアナログならでは。

手帳の最後に付いている方眼のノートスペースに「今年を振り返って」が書き込まれている。この辺からすでに「レビュー癖」があったようだ。その中から少し引用。

一年という期間を振り返る、という行為は新しい一年を想像するということにある程度似ている。どちらも、普段ではあまり使わない時間の尺度を使っている。そういう普段使わない時間の尺度を使っていると、自分を新しい形にもっていく、その準備のような気がしている。

あまりにヒドイ日本語だが、原文のまま転記してみた。まあなんとなく言いたいことは分かる。
※今の私が書き換えたものを末に付けておいた。

2006年

カバーはブラック。

運用方法はほぼ同じ。なぜかバイトのシフト管理を3月で止めている。

手帳に付箋が貼ってあるのがこの年から。基本的に仕事のやるべき事を「先送り」つまりリマインドするための付箋である。手帳には2枚の付箋が残っていた。剥がされていない、ということは先送りされたままだったのか、それとも剥がしわすれたのか、のどちらかだ。まあ、たいしたことは書いていなかったのでどちらにせよ問題は無かっただろう。

仕事周りの情報もまた少し増えている。一日の売上の前年比も書き込まれるようになった。

デイリーページは、行動とタスクと疑問とアイデアが混じり合って書き込まれている。

2007年

カバーはグリーン。

2月一杯までは去年までと同じ運用。空白が目立つページもかなり多い。

3月から徐々に書き込みの量が増えている。一番大きいのはこの頃から本格的に投資をやり始めたせいだ。気になっていた銘柄の株価の変動が日ごとに書き込まれている。

発見の手帳的な使い方もずいぶん増えている。おそらくブログに使うつもりなのだろうが、「陳列の4つの基本と5原則」や「教師の質」、「国民投票法に関する考察」・・・などジャンルを問わずにごったにな書き込みが目立つ。

空白気味なページの存在は相変わらずだが、びっしり書き込んだページの割合が増えている。またデイリーページの上にあるToDoボックスもこの頃から本格的に使い出している。

日付に絡んだ「やるべき事」が発生したら、その日のデイリーページに先に書いておく、という手法だ。今から考えれば当たり前の話だが2007年まではそれをやっていなかった。

11月の中頃から、日曜日に「今週のToDo」という項目があり、そこにやるべき事がずらっと書き出されている。週次レビューである。この辺からGTDを意識し始めていたのだろう。

2008年

カバーは紺+明るいグレー。

GTDがかなり意識され、ToDoの書き出しが増えている。

書き込む量もさらに増えている。ブログのネタになりそうなこと、見た映画、聞いたCD、その日の感想、ちょっとした考察、一週間分の日経平均のまとめ、仕事のデータ、読書の感想、投資メモ、部屋のレイアウト変更の見取り図・・・

あきらかに「何を書くか」を決めていない。むしろ、自分が書く場所がここ、という感じで使っている。これ以前は「ネタ帳」みたいなものを持っていたが、どうやら統一しはじめた様子。

2009年

カバーはブラック。
8月以降月間カレンダーへの書き込みがほとんどなくなる。Googleカレンダー+iPhone効果。デイリーはものすごく書き込む日と、まったく書き込まない日の二分化が進む。
1月5日から毎日一言残す試みが始められているが、みごとに1月23日で挫折。それを考えるとTwitterの「今日の一言」シリーズは驚くほど続いている。

何かの本に影響されたのか、「一つのトピックスを書いたら罫線で区切る」行為が行われている。確かに読み返しやすい。が、線がフリーハンドなので非常に雑っぽい印象受ける。

5月25日までは、一日も隙間空くことなくページが埋められている。

でそこから8月17日まで、その日の行動記録以外一切アイデア的なものが書き込まれていない。理由ははっきりしていて、そのとき「アイデアノート」を別に作っていたからだ。ここまで空白があると逆にすがすがしい感じすらしてくる。しかし、店の売り上げデータと行動記録だけはちゃんと書いてある。

ちなみに「行動記録」には3月から出金記録も追加されている。お小遣い帳だ。

11月になると、もはや「びっしり」の世界だ。

いろいろ書いてますね~
いろいろ書いてますね~

こういうページが何日も続いている。いかにも手帳を使い込んでやろうという意思が透けて見える。

以上が私の「ほぼ日手帳オリジナルの歴史」である。今年のカズンの使い方については長くなってしまったので、また次回に譲る。

楽しむ=個性

こうして振り返ってみると、いくつか分かることがある。

例えば、私がかなりの「記録好き」であることは否定しようもない。Evernoteを好んで使うのもそこに源流がありそうだ。ほとんど何も書いていないページでも起きた時間ぐらいは書いてあったりする。

もう一つは、ほぼ日手帳が便利だとか役立つから使い続けてきたわけではない、と言うこと。明らかに使い始めの時は「活用」できていない。単純にページ単価で考えれば2004年などは無駄遣いでしかない。それは使っていた自分でも分かっていた事だろう。

でも、翌年もその翌年も迷うことなく(カバーの柄では迷ったが)ほぼ日手帳を選んでいる。そこには表面的に見える機能以上の良さが「ほぼ日手帳」にあると言うことなのだろう。

もちろん使うからには「活用したい」という思いはある。しかし、「活用できるからほぼ日手帳はすごい」ってことではないと思う。逆に「活用できないからほぼ日手帳はちょっと」というのも違う気がする。

単純に「使っていて楽しいかどうか」、そこがまずベースにあると思う。手帳を活用している人は自分なりの工夫をしている人が多い。それは単に利便性を上げることだけではなくて、工夫する過程そのものを楽しんでいるのだと思う。その結果として「活用」が後から付いてくる、という構図があるのではないだろうか。

せっかくアナログツールを使うのだから、この「楽しむ」という感覚は最大限に高めていった方が良いと思う。機能性や便利はなるべくデジタルツールに投げて、「楽しむ」感覚はアナログツールで拡げていく、というのが棲み分けの一つのルールとして確立できそうな気がする。

もちろん、デジタルツールで「楽しめる」人はそれでやっていけばいい。要するに「楽しむ」というのは「個性」と強い相関関係があるし、「個性」を伸ばしていきたければより「楽しん」だほうがいいだろう、という事になる。

まとめ

自分がどんな感じで「ほぼ日手帳」を使ってきたのかを振り返ることで、来年のほぼ日手帳の使い方を模索する試みだったが、全般を通してみて特に活用していなかった、という事が分かった。多分活用を強く意識するようになったのは2009年の中頃からである。

次回のエントリーは、それを含めて今年のカズンの使い方をレビューしてみる。

編集後記:
あまりにも杜撰な文章だったので、リテイクしてみた。

一年という期間を振り返る行為は、新しい一年を想像するのに似ているかも知れない。一年というのは普段考えない時間の尺度だ。あくせく働く毎日を繰り返していれば、一年が忘れられるのも無理はない。そういう日常とは違う時間の尺度に身を置いてみると、自分の視点を一歩高いところに持ち上げることができる。その視点では、「今の自分」に縛られない、「新しい自分」を意識することができるようになる。何かを始めるときは、そういう「新しい自分」のイメージを描いていくことはよい準備運動になるだろう。

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