前回は2004年から2009年までのほぼ日オリジナルの使い方を振り返ってみた。実際の所それほど活用してこなかった歴史があり、2009年後半から徐々に変化してきて、2010年カズンへとつながっているという流れである。
今回は初カズンである2010年の手帳の使い方について。
月間カレンダー
スケジュールなどはほとんど記入されておらず。予定は全てGoogleカレンダーにて管理。が、極めて重要なものだけは書かれていたりする。「管理」目的ではなくて「リマインド」目的である。
月次レビューで前の月の目標をチェック・評価した後で、次の月の目標を立てる時に使用するのが第一の使い方。第二の使い方はエゴログ。エゴログというのはまたしても私の勝手な造語だがエゴサーチログの略である。エゴサーチにもいろいろあるが、ほぼ日の月間スペースにはBlogのアクセス数や本のアマゾンランキングなどが書き込まれている。
これらはWebベースで取得できるものが大半だ。例えばBlogのアクセス数は月一でアクセス解析がメールで送られてくるようにしている。が、それはそれとして毎日記録していくことでモチベーションを上げている、という意味合いがある。
これは個人的趣味(記録好き)の意味合いがかなり強いので他人にお勧めするものではない。
基本的に月間カレンダーの使い方は1月から9月まで変化はしていない。
Weekly
オリジナルとカズンの大きな違いがこのページだろう。一週間のバーチカルである。これは今年初めてなので今に至るまで試行錯誤が続いている。
どんな変化をしてきているのかをざらっと振り返ってみる。
12月頃
一番最初の使い始めがこの状態。
左のスペースにはその週にやるべき事の大まかな括り(プロジェクト名)と目標(やりたいこと)を週次レビューの際に書き出しておく。この頃は一週間のエントリーの「予定」みたいなものも書いていた。
一日ごとは「DTL」の使い方をしている。特にタスクを細分化せず、大まかにやることを書き出してある。スペースが限られているので物理的にクローズドリストになっている、というのがポイントだろうか。細分化された作業はタスク管理アプリに入れられているので必要ならばそれを参照という流れ。
※DTL・・・デイリータスクリスト(その日やること)
つまり、「その週の指針」「その日の指針」を書き出すのがWeeklyの基本的な使い方になっている。
2月頃
最初の使い方では、下部分のスペースがまるまる空いていたので、そこに改良を加えてある。プロジェクトにするほどではないが、いくつかの過程が必要なものが下に書き込まれている。
この場合は、「読書」である。ある本を読み終える→メディアマーカーに読了登録→読書メモを書く→書評を書く、という流れを下の部分に書き込んでいる。一週間に読む本は多くても3~4冊ぐらいのでスペース的にはちょうどよい。
3月頃
この週では付箋が使われている。付箋に書かれているのは「やりたくないけどやらなければいけないタスク」(たいてい事務仕事か役所関係)か、「やりたいタスク」(重要かつ非緊急)のどちらか。リマインダーとしてはかなり強力。タスクが週を超えても持ち越すのが簡単というのがメリット。
9月頃
一番最近のバージョンに近いものががこれ。
一日の部分は同じ。左のスペースには「やるべき事」と「やりたいこと」が付箋に書き込まれている。これらは週を超えてやるものが多いので、その管理のための付箋である。ある程度時間が経ったら書き直す必要あり。
左下のスペースにはいくつかの問いとその答えを書くスペース。書いてある問いは
「現在のあなたにとっての成果とは?」
「今週の3大テーマは?」
「今週の目標は?」
の3つ。これらは週次レビューの時に書き出しておく。ちなみに「テーマ」はやるべき事で「目標」はやりたい事である。
右下の部分には日課管理シートがある。写真では見えにくいかも知れないが、自分が日課にしたいと思っていることを横軸、曜日を縦軸にしてこなした日には赤丸をうっていく。いわゆるフランクリン・メソッドだ。
※この週の日課の達成率は悪いが、他の週もだいたいそんなものである。徐々に増えていけばよいと考えている。
一番右の黄色い付箋には「刃を鋭くする」と書いてある。これは『七つの習慣』の七つ目の習慣「刃を研ぐ」よりの転用だ。週単位の行動よりももう少し大きな目標が書いてある。これは週をまたぐので付箋で管理している。
まとめ
と、こんな感じでウィークリーの使い方も変化してきているし、また変化の最中でもある。実際最新バージョンは一番最後に紹介した形とちょっと変わっている。が、基本的には週次レビューでのチェック、一日の予定の指針をつかむ、の二つの目的でこのページを使っている。
このページの使い方とデイリーページとのバランスの取り方が今のところの課題である。
次回はデイリーページについて。
▼こんな一冊も:
幸福実現のための フランクリン・メソッド |
|
![]() |
ベンジャミン・フランクリン ハイブロー武蔵
総合法令出版 2009-04-27 |
1 thought on “ほぼ日手帳の使い方を振り返ってみた(中)”