Evernoteに絡む新商品となれば放置はできない!
どんな感じのアイテムなのかについては、マイコミジャーナルの記事「NTT東西、カラリオ/ScanSnapから直接Evernoteに投稿できるデバイスサーバー」から引いておく。
NTT東日本およびNTT西日本は、デバイスサーバーにインターネット通信機能を搭載した光LINKシリーズ「N-TRANSFER」を発売する。この機器を利用することにより、パソコンを介さず簡単にクラウドサービスを利用できるようになる。価格は7,350円。発売は、NTT西日本では10月1日より、NTT東日本では10月中旬よりの予定。
さて、具体的にイメージできるだろうか。要するにスキャナとネットの距離をググンと縮めちゃうアイテムなのだ。しかもファイルの転送先にEvernoteが指定できる。このあたりでEvernoteをがしがし使い込んでいるユーザーは耳をピクピクさせている事だろう。
値段は7350円で、NTT西日本から10月1日より発売である。
※東日本では10月中旬。
使用レビュー
今回NTT西日本さんのご厚意で、この「N-TRANSFER」(以下Nトラ)を発売前にレビュー用に貸していただくことができました。
こんな感じのアイテムです。写真はアップに寄せてますがかなり小さいです。だいたいタバコの箱ぐらい。
まずは接続
NトラにLANケーブルを差し込んで、ルータと接続。そして電源コードをコンセントにGo!
あとは機器の認証とアカウントの登録。プロフィール情報やNトラの後ろに書かれているシリアル番号を入力するだけの簡単なお仕事。私は直接入力しましたが、QRコードが付いているので、それを使うのもよいかもしれません。
※私に貸していただいたバージョンではシリアル番号がとても小さい文字で表示されていたので若干見にくかったです。これはNTT西日本さんにご報告してありますので製品版が楽しみ。

アカウントができたら、ファイルの送信先をEvernoteに設定。Evernoteのアカウント情報などを入力しておきます。これで、設定周りはだいたい終わり。
スキャンしてみる
あとは、ScanSnapで実際にスキャン。NトラとScanSnapをUSBで接続。
「用紙をセンターに入れてスイッチ!」「目標をセンターに入れてスイッチ!」「目標をセンターに入れてスイッチ!」
などとつぶやいてはいませんが、用紙をセットしてスキャンボタンをスイッチオン。用紙がほれぼれする速度で流れていきます。
※当然、このScanSnapとPCのUSB接続は行われていません。
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終わり。終わりです。もうそれだけ。あまりに簡単に終わりすぎてレビューのしようもないくらい。
Evernoteで確認すると、ちゃんとスキャンしたファイルが送られています。
自炊するための細かいスキャニングには不向きかもしれませんが、日常的に流れ込んでくる雑多な書類をEvernoteに流し込んでおくためにはぴったりではないかと思います。
クラウドを「拡げる」ということ
今回紹介したのは、「CLOUD-TRANSFER」という機能です。今後その他のクラウドサービスにも対応を拡げていくことになるのでしょう。Nトラにはこれ以外に「DATA-TRANSFER」や「USB-TRANSFER」という機能もあるようです。
※このあたりは、先ほど引いたマイコミジャーナルの記事か、N-TRANSFERのサイトをチェックしてみてください。
おそらく一番注目されるのは「CLOUD-TRANSFER」になってくるでしょう。
ヘビーなPCユーザーであれば、こういった機器に望むのは「無線化」ではないかと思います。得にノマド・ユーザーであればわざわざルーターに接続しなければ使えないという機器への評価はそれほど高くないでしょう。
ただ、このNトラの魅力はそういったPC適性があるユーザーではなく、「細かい設定とかよくわからないし」というユーザーが簡単に使える、という点にあるのではないかと思います。なにせ一度設定してしまえばPCの電源を入れる必要すらありません。というか初めから携帯だけでいけます。
スキャンの通知や設定にスマートフォンではなく普通の携帯の専用画面が準備されている所からもヘビーユーザーではなくライトユーザーが強く意識されているように感じます。
ScanSnap+PCでのスキャンもかなり簡単ですが、ScanSnap+Nトラのスキャンはもう一段階簡単になっています。本当に紙をセットしてボタンを押すだけです。それでEvernoteまで自動的に転送されます。
Nトラが普及していくことによって、ライフハッカーと呼ばれるデジタルガジェットを使い込んでいた人だけではなく、ごく普通の人にもEvernoteを使うケースが増えていくのではないか、Evernoteやそれ以外のクラウドサービスの裾野を拡げていくのではないか。Nトラの簡単スキャン作業を体験しながら、そんな感覚を覚えました。
▼関連リンク:
N-TRANSFER(メーカーサイト)
NTT東西、カラリオ/ScanSnapから直接Evernoteに投稿できるデバイスサーバー(マイコミジャーナル)
スキャナからPC不要でEvernoteへ NTT東西、デバイスサーバ発売(ITmedia News)
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