先日シゴタノ!で発表された「『マンガでわかる!スピード仕事術』第2弾のネーム(下書き)を公募します(採用者には印税をお支払いします)」。
このBlogでも「『マンガでわかる!スピード仕事術』」の書評を書かせていただきましたが、あのコンテンツの次作執筆者を公募する、という試みです。
しかし、今や電子とはいえ形ができましたし、作成のための手順もノウハウも確立しています。アイデアさえあれば、ひととおりの流れに乗せて、電子コミックを作ることができます。
そこで、アイデアを皆様に公募させていただきます。続編コミックのテーマは「ノート術」。デジタルアナログ問わず、「自炊」も含めます。
つまり、@nokiba&@shigotanoコンビが持つノウハウと読者(あるいは潜在的発信者)が持つアイデアを組み合わせることで一つのコンテンツにしてしまおう、という試みです。
このBlogをお読みの方の中にも、自分でブログを持ってさまざまなアイデアを発信されている方もおられるでしょう。その方々もつアイデアが電子書籍という形で一冊の本になるわけです。しかも印税付き。
※印税以外にもいろいろおまけがあるようですので、その辺は上にあげた引用エントリー参照してください。
たぶん、すくなからずの方がすでにコンテンツを考えておられるのではないでしょうか。
基本の起承転結
で、今回考えたいのは8コママンガの作り方。ブログの文章は書き慣れているけども、8コママンガのネームなんて考えたことがないという方の方が現実的には多いでしょう。というわけで、実際に「マンガでわかる!スピード仕事術」を読んでみて、フレームワークを考えてみたいと思います。
基本となるのは「起・承・転・結」。ストーリーやアイデアに関係する仕事をしている人ならばおなじみですね。物語のフレームワークにはこれ以外にもいくつかの枠組みがありますが、この基本とも呼べる「起・承・転・結」を土台に考えてみます。
以下はウィキペディアよりの引用。
* 起 → 物語の導入部。その物語にはどんな登場人物がいるか、どんな世界・時代に住んでいるのか、登場人物同士の関係はどんなものか、なぜその物語は始まるのかなど、これから物語を読む上で必要な知識を紹介する部分。
* 承 → 「承」は「受ける」を表し[1]、「起」で提起した事柄を受け、さらに進めて理解を促し、物語の導入である「起」から、物語の核となる「転」へつなぐ役目を果たす部分。ここは単純に「起」で紹介した物語を進めるだけで、次に続く「転回」または「展開」が誤解されることがないように備えておくものであまり大きな展開はないのが普通。
* 転 → 物語の核となる部分。「ヤマ」ともいわれる、物語の中で最も盛り上がりを見せる部分。物語の中でも最も大きな転機を見せる部分であり、読者が知らなかった事柄や想起を超える展開をすることによって関心や興味を引く部分となる。
* 結 → 「オチ」とも呼ばれる部分で、物語が進んだ結果、「転」での結末が最終的にどうなったのかを描いて物語を締めくくる部分。
- 起で物語を起こし
- 承でそれを固めて
- 転でポイントを語り
- 結で物語を締める
ということです。4コママンガの場合は、一コマにそれぞれの場面を当てはめていけば簡単です。8コマの場合は一つの場面に2コマでキレイに割り切れますが、状況に応じて膨らませたり削減したりということが可能です。8コマの方がフレキシブルですね。
ハック風起承転結
では、今回の「マンガでわかる!」シリーズの場合はどういう枠組みが考えられるでしょうか。
起・承
まず導入部分です。「問題発生」で困っている事態を説明します。これが「起」の部分ですね。それについての「状況」などの周辺的な情報を入れていくのが「承」にあたります。ハックというのは基本的に問題解決に対するアプローチなはずなので、こういうた枠組み作りはそれほど難しくないと思います。紹介したいハックは「どんな場面で有効なのか」をじっくり考えてみることが必要でしょう。
一応これで4コマを当てていますが、2~3コマでもありでしょう。なるべく具体的に困っている状況を理解しやすい形で提示するのがポイントだと思います。
転・結
先の起承の流れを受けての転・結。映画でいうとスーパーマンが出てくるのが「転」あたりです。悪者を退治してのハッピーエンドが「結」になります。
問題解決のためのアドバイスやハック・ツールの提案・紹介がこれらのコマの中心になります。また、なぜそれが有効なのかも簡単に説明できるといいでしょう。しかしマンガですのでその説明は紙に刺せば穴が空くぐらい尖らせた鉛筆のようにシャープな説明である必要があります。
最後に、ハックを実行して得られたメリットや改善された状況を提示しておしまい、となります。オチが付いていればマンガとしては高得点でしょうが、その辺は深く考えすぎない方がよいと思います。
これも4コマ当てていますが、前後の状況でコマ数の分配はかえて良いでしょう。
おわりに
というわけで、話の枠組みとして8コママンガの作り方を考えてみました。なんかシゴタノ!の記事みたいですね。まあいいです。
ちなみに、ネームの際のキャラの書き方とか、配置の仕方、セリフについては、私の専門外ですので質問されても答えられませんのであしからず。漫画を書いたことがあるかたのエントリーをおまちしております。
追記:写真で使用した4コマシートはkeynoteで空のスライドを印刷したものです。
▼こんな一冊も:
プレゼンテーション Zen |
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