0-知的生産の技術

これから書評エントリーを書き始めようとする人へのちょっとしたアドバイス

さて、「[告知]:「読書週間」に読書をして書評を書こう!企画第二回」が来週実施予定です。私はある程度慣れているので「書評」を書くことについての抵抗感はほとんどありませんが、これから始めようという人にとっては若干ハードルが高いかもしれません。

というわけで、今回は簡単に始められる「4行書評」について紹介してみたいと思います。

4行日記

まず、「4行日記」から。

日記を付けるのは面倒という方にオススメなのが「4行日記」です。シゴタノ!さんでも「今日の反省を明日の仕事に活かすコツ」のエントリーで紹介されています。

 1.【事実】 その日にあったことや自分がやったことを書く(出来事を記録する)
 2.【気づき】その事実を通して気づいたことを書く(反省する)
 3.【教訓】 その気づきから導き出されたことを教訓としてまとめる(次の行動の標を作る)
 4.【宣言】 その教訓を活かして、できている自分の姿を描く(イメージを描く)

この「4行日記」のメリットはいくつか挙げられると思います。

まず第一に「何を書くべきか」が把握出来ていること。ある程度日記が習慣化している方はともかくこれから日記をつけ始めようとしている方にとっては「どんな事を」「どれくらい」書けばいいのかがわかりません。つまり「見通しが悪い」状態です。この状態では心理的ハードルを低くすることは難しいでしょう。

「フレーム」が存在する事でかなり見通しはつけやすくなります。

第二に、それぞれのカテゴリーが想起のトリガーになっているという点。例えば「気づき」という項目は「その事実を通して気づいたことを書く」となっています。これは言い換えれば「その事実を通して気づいたことは何か?」という質問があるのと同じことです。

こうした質問があると「うもれていた」体験を引っ張り出せることがよくあります。これを物理学の「観測者効果」になぞらえて「質問者効果」と呼ぶことにします。

こういったメリットを見ると、「4行日記」は「書きやすい」と言えるでしょう。心理的ハードルの低さ、質問によって想起される体験。この二つによって日記に対して距離をおいている人でも、なんとか始めることができそうです。

また、毎日この日記をつけていくことで、これらの「質問」が徐々に脳に染みこんでいくようになるはずです。日記を書くときだけではなく、日常の至る所にこの「質問」を投げかけられるようになるでしょう。これはまあ副次的な効果と言えるかもしれません。

4行書評

さて、書評です。書評と大げさな表現を使わずにレビューでも構いません。

日記というのが一日の自分の体験を書いたものだとするならば、レビューは読書という体験について書いたものです。この二つには相似的なものが潜んでいます。

そこで、先程の4行日記をアレンジした4行書評なるものを考案しました。4つのカテゴリーは以下のとおり。

  •  【概要】   おおまかなまとめ
  •  【印象文】  「心に残った一行」
  •  【教訓】   得た教訓・これからの行動
  •  【おすすめ】 おすすめポイント・こんな人にお勧め

「概要」はその名の通り大まかな内容。
「印象文」はその本の中で一番ピン!と来た文章や表現。
「教訓」はその名の通り教訓。
「おすすめ」はオススメポイントとこんな人になら面白く読めるだろうという想定読者。

これだけです。これを読書後に書き出します。

ブログならばその4行書評をそのまま提示することもできるでしょう。あるいはそれぞれの要素を核にしてひとまとまりの文章を書く事もできると思います。すくなくとも全く材料が何も無いところから書き始めるよりは遥かに楽にとりかかることができると思います。

書評を書く際に使えるトリガーはこれ以外にもいくつかあるのですが、今回は割愛しておきます。上の4つの要素だけで十分にその本については振り返ることができるでしょうし、また書評の材料にも使えると思います。

さいごに

書評の書き方はいろいろあります。本の内容やあるいはブログの対象読者によっても形は大きく変化します。今回紹介したのは「ビジネス書」書評よりのトリガーです。これ以外にもトリガーを考えることはもちろんできます。

そういった場合に参考にしたいのが「他の人の書評」です。その書評に書かれていることがどういったトリガー(質問・疑問)から導かれているのかを見出すことができれば、自分の書評にも幅を加えることができるようになるでしょう。

このあたりの話は書き出すとセミナーみたいな内容になってしまうので、メルマガとか電子書籍あたりで本格的にまとめてみたいと思っております。

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