つい最近リリースされたEvernoteとの連携iPhoneアプリ「Tap2Ever」。アイコンがイマイチという評判はさておき、なかなかツボを押さえたアプリになってます。
※Egertlist以外のEvernote連携アプリはアイコンがちょっと・・・というのが多い気がする。
細かいアプリの説明は他のBlogエントリーを参照してください。
例えば
- かなりよい 新たなるEvernote連携アプリTap2Ever(goryugo, addicted to Evernote)
- [iPhone][リリース速報] Evernote連携メモアプリ『Tap2Ever』がストアに登場(b2log/p)
- Tap2Ever – 今後に期待できるEvernote入力用アプリ(How2すいとー)
あたりをご覧になればだいたいの機能はフォローできると思います。
FasteverとTap2Ever
基本的にEvernoteにメモを高速で送るアプリはFasteverを寵愛して使っています。特に不満めいた事はほとんどありません。単純な機能でいえば、「自分の書いたメモがFasteverから見返せない」事に不満を感じられる方がおられるかもしれません。私はそういう「メモ帳」的には使っていないので問題なしです。
私の中でのFasteverの位置づけは『一九八四年』のウィンストンが仕事で使っていた「気送管」と「記憶穴」の関係に近い物があります。もちろんFasteverに送られたメモはあの世界のように燃えさかる炎に投じられることはありませんが、感覚的には放り込んだらそれで終わり、というのは似たような感覚です。
繰り返し参照・追記したくなるようなものに関してはAwesomeNoteを使っていました。これで管理して、適当にメールでEvernoteに送っておけばまあそれで良いか、という程度です。
Tap2Everはちょうどこの使い方ができるメモアプリです。iPhoneでメモを管理しながら、Evernoteにそれを同期させる、というような使い方。それはそれで便利そうですが、私的にはちょっと違う使い方をしてみます。
作業記録取りとして使う
Tap2Everの現在の使用目的は、「作業記録」を取るためです。これは今のところDoingリストとして使っているリーガルパッドに手書きで書き込むという古風やなり方をしていますが、当然移動中はそのリーガルパッドに書き込む事はできません。まあ移動中に何か細かい作業はあまりしないので、特に問題はないのですが一応デジタルバージョンも試してみたいといろいろなアプリを使ってみたのですが、「取った記録がEvernoteに行かない」という不可解きわまりない理由(つまり面倒になって)で続いていませんでした。
このデジタルログをTap2Everで取ってみようというのが、今のところの試みです。やってみようと思ったのは以下の機能から。
- 日付と時刻が分かれていて、ワンボタンで挿入可能
- 作成中のノートを保持し続けても問題ない
- カスタマイズキーが面白い
fasteverでもワンボタンで挿入できるんですが、「日付+時間」のフォーマットは変えられません。ログを取るのに、「日付」が何度も出てくるのは正直うるさいです。
二つ目は、一つのノート作成画面をずっと保持していられることです。保存を押すまではアプリを中断しても、再開時にはそのノート作成画面から続きを書くことができます。
もちろんfasteverでも同じ機能がありますが、もしこれでログを取ろうとすると他のメモを入れることができなくなってしまいます。逆にメモを取りながらログを取ろうとすると、ログ取り作業のたびにノートが一つ増えることになります。どっちにしろ困った事態です。
作業記録取るためだけのノートをTap2Everに保持しておいて、普通のメモはFasteverで送るという分け方が個人的にはベストバランスです。
三つ目がカスタマイズキー。任意の文字を1文字だけワンボタンで挿入できる機能。現在5つまで自分の好きな文字を設定できます。これは画面を見て貰った方が早いでしょう。
たぶん想定外の使い方だと思いますが、一文字しか設定できないので、ボタン二つ使って「開始」と「終了」の文字を割り当てています。もう一文字余っているので現在何か良いものはないか模索中です。
※提案あればぜひコメントで
さいごに
というわけで、何か作業を開始、終了するたびにこのアプリを起動して時間ボタンを押し「開・始」と押して作業名を書く、という使い方をしています。
こんな感じ。
Evernoteに送られるので閲覧も簡単です。
これは私限定の話ですが、その日の最後に保存を押してEvernoteに送信された作業記録は、次の日の朝Evernoteのinboxチェックの際に私の目に入るので、作業記録を取ることそのものを思い出すことができるというのがメリットです。
使っているツールは分散していても、データが集まる場所が一カ所だとこういうメリットがあります。これは見逃せないメリットですね。
しばらくはこのアプリを試してみたいと思います。
▼関連リンク:
イッキログ – (株)一騎公式ブログ
Tap2Ever
▼その他アプリ:
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) |
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ジョージ・オーウェル 高橋和久
早川書房 2009-07-18 |
こんにちは、Tap2Everの作者です。ご紹介ありがとうございます!
一点気になりましたのでコメントさせてください。
本アプリでは書きかけのノートは「保存」を押さない状態でも保持はされているのですが、それは、アプリがバックグラウンドで生きている状態に限られます。
別のアプリを複数立ち上げるなどして、Tap2Everが完全に終了してしまった場合、書きかけのノートは消えてしまいます。ですので、今回ご紹介くださったような使い方の場合は、ご面倒にはなりますが毎回ノートを保存をしていただく方が安心かなと思います(そうするとあまりこのアプリを使う意味がなくなってしまうかもしれませんが…)。
もともと、ちょっとしたメモ書きを素早く取るという使い方を想定していたため、現在の初期バージョンでは上記のような仕様となっておりますが、将来のバージョンで改善したいと考えているポイントではありますので、ご了承いただければ幸いです。
長々と申し訳ありませんが、ご確認の程よろしくお願いいたします。
>野村真一様
コメントありがとうございます。
今のところ、作業中にiPhone他のアプリを起動させることはほとんどないので、とりあえずは保存無しで使ってみます。
安心感の面では確かに毎回保存したほうがよいのでしょうが、ご指摘の通りワンアクション挟むと結構面倒なんで、
このアプリつかっている意味あいが多少薄れてしまう感じはあります。
ともあれ、ご指摘ありがとうございます。今後のバージョンアップ期待しております。