4-僕らの生存戦略

わりに身も蓋もないこと

世の中には沢山「自己啓発書」というものがあります。それらは生き方の教科書みたいなもので、学べることはたくさんあります。しかしながら、100冊の自己啓発書を読めば100冊分の学びがあるかというと、そうではないでしょう。

むしろ、何冊目かを超えたところから「まあ、だいたい同じ事が書いてあるな」と、気がつくはずです。

基本的なメッセージはだいたいこんな所でしょうか。

「自分を変えると人生は変えられる」
「相手はかえられないから自分を変える」
「世の中は物の見方次第で変えられる」
「やればできる」
「手帳に書けば夢かなう」
「思考は現実化する」

どれもこれも立派なメッセージです。非常に良きアドバイスです。しかし、どこまでいっても「良きアドバイス」のままです。ドラッカーの「よき意図」と同じ文脈での「良きアドバイス」でしかありません。

自己啓発書へのわりと身も蓋もないコメント

「自分を変えると人生は変えられる」

これはまあその通りでしょう。自分が生きる時間や経験が人生を織りなしているわけですから、自分が変われば人生が変わるのは当然です。

問題は、

「自分を変えるとは実際にどような事なのか」
「自分を変えるためには何が(どのような行動が)必要なのか」

という事です。この二つをはっきりさせておかないとただの絵空事で終わってしまいます。そして難しいのは前者の方です。前者がはっきりすれば自ずと後者は導かれてきます。まあ、今回はそこまで突っ込みませんが、ちょっと考えてみてください。

「何がどう変われば、自分が変わった事になるのか」

「相手(の行動や気持ち)はかえられないから自分を変える」

本当に?

もし変えられないのならば、マーケティングも、ネゴシエーティングも、恋愛術も意味がないことになりますね。それに詐欺も成立しないでしょう。

基本的に、「相手を変えるのはすごくエネルギーと時間が必要」「すでに動いている相手を動かすのは楽」というこの二点だけが言えることでしょう。

対人関係の場合だと、相手をかえることに使うエネルギーよりも自分の見方や考え方を変えた方が楽、というだけです。

「世の中は物の見方次第で変えられる」

これも大げさか、誇張です。

「世の中は物の見方次第で変えられるものもある」

というのが本当のところ。まあ「世の中」って一体何なんだ、という言葉尻の問題もここには含まれているのですが、そこはスルーしましょう。

「やればできる」

「やればできる」ではなくて「やらなければできない」が正確な表現でしょう。

やったって出来ないことは山ほどあります。かといってニヒリズムに陥って「やってみること」を放棄するのもちょっと極端です。

「やらなければできない」のだから、挑戦してみることが大事、ぐらいの心構えで良いでしょう。

「手帳に書けば夢がかなう」

かないません。もし世界中で10人の人間が「次のオリンピックの棒高跳びで金メダルを取る」という夢を書いたらどうなるんでしょうか。まあそのうち一人は「夢がかなう」事になって、その人が自己啓発書を書いたりするんでしょうけども。

「手帳に書けば夢かなう」ではなく

 「手帳に書けるほど具体的で、人にアピールできて、自分の中で絶対的に
  肯定できるものであれば、それ以外のものよりも比較的実現する可能性が高い」

というのが本当の所。だから別に手帳に夢を書くことは全然悪い事じゃありません。自分の方向性をはっきりさせるためには必要な事かも知れません。でも、まあ手帳に書いたくらいで夢が叶っていたら、この世界は大いなる混乱を引き起こしている事でしょう。

「思考は現実化する」

しません。

これも上と同じ。

「思考は現実化」するのではなく

「現実化しやすいものが思考に上りやすい。
 イメージできる物は、イメージできない物よりも起こりやすい」

という所。だから「思考」を変えていくアプローチは必要なことです。でも、絶対的な力があるわけではありません。

さいごに

まあ、あえて書くまでもないごくごく当たり前の結論。

努力したからってそれが実を結ぶとは限りません。

だからこそ、実を結ぶことだけを目的に「頑張っている」人はだいたい保ちません。過程を楽しんだり、それをやっている事が本当に好きな人だけが、他人が驚嘆するような努力を積み重ね、結果として成果を手にすることになります。

だいたい成功することが約束されている事なんて、やっても面白くないと思うんですけどね。でも全く不可能な事にチャレンジするのも疲れます。その辺のバランスが難しいんでしょう、きっと。

「楽に」「苦労もせず」「一瞬で」何かを変えることなどできません。この世には魔法もなければ精神コマンドもありません。
そんなに簡単に変われる方法があるならば、この世の中はもっと「素敵」な状態になっています。

手っ取り早いダイエットは、よく分からない薬を飲んだり、よくわからない機械をかったりすることではなく、摂取カロリーと消費カロリーをバランスしていくだけ。
ただ、それだけ。あとはそれをいかにやりやすくするか。テクニックが出てくる部分があるとすれば、ここでしょう。

「楽に」「苦労もせず」「一瞬で」何かを変えるのではなく、何かを変えるための地道な行動をいかに「楽に」「苦労もせず」「短い時間」でやるのか。その部分に関してはテクニックの出番だと思います。

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