さて、一口に結婚といってもさまざまな形がある。またそれぞれに独特の問題というものもある。結婚するまでにもあるだろうし、してからも当然あるだろう。
非常に個人的で一般化するようなことではないが、今日はその問題についてちょっと触れてみたいと思う。
もちろん、まだまだ手探り状態にいる我々だが、真っ先に問題になったのは「呼称」である。二人称の呼び方、お互いの呼び方。
知り合って8年を軽くオーバーするわけだが、その後一貫してお互いを苗字で呼び合ってきた。パブリックな場であろうが、プライベートな場であろうが、お互いを苗字で呼びあるというのが一種の暗黙のルールにすらなっていたと言ってもよい。私はあまり名前で呼ばれるのが好きではないし、連れ合いもたまたま同じような感覚を持っているというのが、原因だ。
で、もちろん結婚するということは、夫婦別姓で無い限りは、同じ苗字になるということだ。ここで問題が発生する。同じ苗字になってしまうと、お互いを呼び合うときにやや不自然な感じがしてしまう。私からすると自分の苗字で呼ぶわけだからなんとなく気持ち悪い。
とすると、一番最初に考え付く解決策は、名前で呼び合うという方法に変えることだ。
だが、ちょっとそれを試してみた瞬間、さらなる違和感を抱え込むことになってしまう。
名前で呼ぶと、なんとなく違う人間のことを呼んでいるような気分になるし、逆に名前で呼ばれると自分が呼ばれているという感触がしてこない。
なんか全然別の人間になってしまったような感じがしてくる。
我々の関係は、苗字で呼び合うことの中にすら一種のアイデンティティが潜んでいるということを痛感させられる。呼び名というのは、軽視してはいけないものなのだ。
というわけで、散々(というほどでもないが)悩んだ結果、今までどおりの苗字で呼び合うという形に落ち着いた。特に不便なこともないし、はたから見ると夫婦に見えないということを気にしなければまったくもってOKである。無問題。
ほぉ・・・.
そんな問題?まで出てくるんですねぇ..結婚するとなると.
俺もそうならないように気をつけないと.
まぁ,結婚する予定なんてまだまだないのですが・・・_| ̄|○
それ以前に,相手すらいないんですが・・・さらに _| ̄|○
さしあたって、2世誕生まではこのままでいいんじゃないですか?
なんかカッコいいですよ。
こどもができてからだって、このままでもいいと思ったら、このままでいいんじゃないかな。
>べっちさん
まあ、あんまり一般的ではないと思いますが(笑)
がんばって相手を見つけてください、なんていうのはなかなか無責任な発言なのでやめときます(笑)
>emichan/suさん
なんか、なし崩し的にこのまま行きそうです。
2世が生まれたら、おそらく「お父さん、お母さん」へ自然移行するかもしれませんね。まあ、まずは子供を作るのか、という問題があるわけですが・・・。
お互いを呼ぶ名前の中にもアイディンティティが潜んでいる。ということには考えさせられます。関係上の同一性が潜んでいますものね。名称、特に名前の呼び方には、自分が相手をどう捉えているか、自分にとってどのような存在なのか、を反映する深い意味があると思います。突き詰めると一つの信仰告白のような。
>knossosさん
なるほど、信仰告白ですか。そういう面もあるかもしれませんね。
表札問題 [同姓?別姓?そもそもそれって芸名?]
「表札」。これまた、なやましい問題である。
今の表札は、日光の手彫り職人さんに彫ってもらったもので、
そこには二つの苗字が彫られている。
ひとつは、戸籍上の姓(夫)。もうひとつは旧姓(妻)である。
我が家は、実は基本的に「夫婦原姓」で今